ゆずの本棚

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三浦英之『牙 アフリカゾウの「密売組織」を追って』概要・レビュー

こんにちは!イギリス在住読書ブロガーのゆず(@ybook21)です!

今回は、三浦英之『牙 アフリカゾウの「密売組織」を追って』という作品をご紹介します。



本の概要


・ISBN:4093886946
・出版年:2019年
・出版元:小学館
・ジャンル:ノンフィクション、環境、生態系
・ページ数:245ページ

 

概要

密猟組織のドン、過激派テロリスト、中国大使館員、日本の象牙業者。虐殺の「真犯人」は誰だ!?第25回「小学館ノンフィクション大賞」受賞作。(Amazonより引用)

 

感想

著者ご自身が見聞きしたことであるからこそ、圧倒的なリアリティがありました。「こんなすごい取材をした」というのではなく、上手くいかなかった、感じた危険なども包み隠さず書いてあり、素晴らしかったです。

 

象牙については、ハンコ文化が残る日本も、決して無関係ではなく(むしろ本書後半ではしっかり日本が責められる側に)、多くの方が知っておいた方がいい事実だと感じました。

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。


★★★★☆(4/5)


最後までお読みいただき、ありがとうございました!

朝井リョウ『どうしても生きてる』あらすじ・レビュー

こんにちは!イギリス在住読書ブロガーのゆず(@ybook21)です!

今回は、朝井リョウ『どうしても生きてる』という作品をご紹介します。



本の概要


・ISBN:434403516X
・出版年:2019年
・出版元:幻冬舎
・ジャンル:一般フィクション
・ページ数:323ページ

 

あらすじ

死んでしまいたい、と思うとき、そこに明確な理由はない。心は答え合わせなどできない。(『健やかな論理』)。家庭、仕事、夢、過去、現在、未来。どこに向かって立てば、生きることに対して後ろめたくなくいられるのだろう。(『流転』)。あなたが見下してバカにしているものが、私の命を引き延ばしている。(『七分二十四秒めへ』)。社会は変わるべきだけど、今の生活は変えられない。だから考えることをやめました。(『風が吹いたとて』)。尊敬する上司のSM動画が流出した。本当の痛みの在り処が映されているような気がした。(『そんなの痛いに決まってる』)。性別、容姿、家庭環境。生まれたときに引かされる籤は、どんな枝にも結べない。(『籤』)。現代の声なき声を掬いとり、ほのかな光を灯す至高の傑作。(Amazonより引用)

 

感想

1+1=2、にシンプルにならない論理もある。くだらないこと、無駄なこと、ハズレだと思われること、それでもいい。それが必要な人、そこから救われる人、そこから再生していく人がいる。素晴らしい作品でした。

 

近年、目立つこと、個性的なこと、人の上に立てること、そんなことがもてはやされている気がします。何者かになりたい人、ならなくてはいけないという社会の風。強く感じたのは就職活動のときでした。

 

でも、静かに頑張っている人がいる。社会の明るい部分からは見えないところの何かに救われている人がいる。効率よく成功を収めていくことだけが生きることではない、そんなことを感じました。自分が頑張って生きていることに勇気がもらえます。

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。


★★★★★(5/5)


最後までお読みいただき、ありがとうございました!

服藤早苗『「源氏物語」の時代を生きた女性たち』概要・レビュー

こんにちは!イギリス在住読書ブロガーのゆず(@ybook21)です!

今回は、服藤早苗『「源氏物語」の時代を生きた女性たち』という作品をご紹介します。



本の概要


・ISBN:414084115X
・出版年:2000年
・出版元:日本放送協会出版
・ジャンル:古典解説、時代研究、日本史、奈良・平安時代
・ページ数:280ページ

概要

平安時代は、紫式部の先輩にあたる歌人で『栄花物語』の作者と考えられている赤染衛門、少し年上のライバルで『枕草子』を書いた清少納言、恋多き情熱の歌人である和泉式部などの女性の名前が思い起こされる時代である。では、なぜ彼女たちは、世界的な遺産ともいうべきすばらしい文学をのこすことができたのだろうか。また、なにに悩み、なにを考え、どのように生活していたのだろうか。本書では主として、平安京で生活した女性たちの結婚や子育て、働き、教養、老後などをさまざまな角度から眺めてみた。(Amazonより引用)

 

感想

恋愛、家庭、インテリア、仕事……。理不尽なことも多い環境の中で、女性たちが懸命に生きていたことがわかりました。もっと源氏物語を読むのが楽しくなりそうです。

 

平安時代はもちろん現代と違うところもあり、現代の感覚から考えるとぎょっとすることもありますが、それでもなぜそうだったのかを知ることが大切なのかなと思いました。

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。


★★★★☆(4/5)


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