こんにちは!
いつもブログを読んでいただき、本当にありがとうございます!
コロナウイルスに誰もが振り回された2020年。私は、いつも以上に読書に癒され、支えられました。そこで今回は、私の今年の読書総まとめを行いたいと思います。
1.読んだ総作品数
170作
※青空文庫で読んでいるものもありますので、冊数ではなく作品数でカウントしています。
予想よりたくさん読めました!青空文庫で読む作品が短編が多かったというのもありますが、数多くの素晴らしい作品に出逢えたのは本当に嬉しいです。
和洋の内訳
和書:111作
洋書:59作
一時帰国中に日本語の本を読み漁ったこと、青空文庫で短編が多かったことにより、和書が多い結果となりました。洋書は読むのに時間もかかるので、妥当かなと思います……!
2.和書ベスト3
1.米澤穂信『満願』
2.山本周五郎『泥棒と若殿』
3.江國香織『ちょうちんそで』
とても悩みましたが、米澤穂信さんの『満願』を1位に選びました。人間のおもしろさ、怖さ、哀れな姿……。短編それぞれに味があり、素敵な作品でした。
山本周五郎『泥棒と若殿』は、思わず読んで泣きそうになった作品です。短いですが、人間にとって本当に大切なものはなにか?それをやさしく教えてくれます。
3位に選んだ江國香織さんの『ちょうちんそで』は、江國さんらしさに溢れていて、彼女の作品を浴びるように読んだ中学生時代を思い出しました。飴子、という名前もお気に入り。
3.洋書ベスト3
1.Anthony Horowitz “Moonflower Murders”
2.Liane Moriarty “Truly Madly Guilty”
3.Menna van Praag “The House at the End of Hope Street”
それほど多く読めなかった洋書ですが、それでもベスト3を選ぶのにはずいぶん悩みました(笑)
1位は大好きなアンソニーホロヴィッツさんから。カササギ殺人事件(Mugpie Murders)とも迷いましたが、より伏線の回収が見事な第二作目を選びました。
2位の作品は、家族や夫婦の描き方が素晴らしかったこちらの作品を選びました。ホームパーティーってみんながきっと楽しいことを想像して参加すると思うのですが、これを読んだ後は、ちょっと行くのをためらってしまうかも……。
3位の作品は、物語全体もよいのですが、とある部分が頭にこびりついて離れないことから、忘れられない一冊になりそうという理由で選びました。人間って、愛したものや人に対しては、どこまでも冷酷になれてしまうんだなと改めて。
4.最も読まれたブログ記事
Lucy Foley “The Guest List”あらすじ・感想
人間の心の奥底をあますことなく書ききる筆力に脱帽しました。エンターテイメント性の高いミステリ作品です。古典ミステリ好きにも、現代ミステリ好きにもおすすめです。
5.まとめ
今年は、まるまる1年イギリスで過ごしました(秋に一時帰国はしましたが)。2019年秋に移住し、生活に慣れる前にコロナウイルス感染拡大という未曽有の事態に直面しました。その中で、今まで以上に読書に助けられた年だったなあと感じています。
私はミステリや推理小説が好きなのですが、読んでいる時間は、現実の大変なことを少しでも忘れられる時間となり、日常の癒しでした。
洋書をこれまで以上にたくさん読めたのも嬉しかったです。コロナ禍でKindleも買ってみて、想像以上にハマってしまいました。スマートフォンよりも、目が疲れないなと実感しています。
日本に一時帰国した際は、せっかくだからと海外文学ではなく、日本人作家の小説や、ノンフィクション、ビジネス書などを読み漁りました。イギリスに住んでいると、なかなか日本の本が手に入りにくいので、青空文庫を楽しんでいます。
2020年は、人生や日常は、一歩先に何が起きるかわからないことを教えてくれました。2011年の東日本大震災のときに感じたことと似ています。2021年も何が待ち受けているのかわかりません。ですが、恐らくどんなときでも、私のそばには本があると確信しています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!