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A.A. Dhand "Streets of Darkness(Harry Virdee #1)" あらすじ・レビュー【洋書ミステリ・警察小説】

こんにちは!イギリス在住読書ブロガーのゆず(@ybook21)です!

今回は、A.A. Dhandさんの "Streets of Darkness(Harry Virdee #1)" という作品をご紹介します。

 

作品概要
著者について

A.A.ダーン
ブラッドフォードで育ち、小さなコンビニエンスストアのカウンター越しに街を観察する青春時代を過ごす。薬剤師の資格を取得、ロンドンで働いた後、ブラッドフォードに戻り、自分のビジネスを始め、執筆活動を開始した。この街の歴史、多様性、闇が、彼のハリー・ヴァーディー小説にインスピレーションを与えている。

 

本の概要

・ISBN:9780593076651
・出版年:2016年
・出版元:Bantam Press 
・ジャンル:警察小説、ミステリ、サスペンス
・ページ数:320ページ
・シリーズ:Harry Virdee #1

 

あらすじ

ブラッドフォードの空は、不吉な予感に満ちている。いつもそうだ。しかし、今朝は理由がある。今朝、死体が発見されたのだ。しかも、ただの死体ではない。

 

ハリー・ヴァーディー刑事は妻と家にいる。父親としての自覚を持てばいいのだが、今年最大の事件が発生したため停職処分になった。しかし、ハリーのデスクに今年最大の事件が舞い込む。

 

自分の名誉を回復するため、ハリーは悪名高い前科者で第一容疑者であるルーカス・ドワイトを探すため、やむなく影に隠れる。しかし、殺人の動機が、ただでさえ不安定な街を暴動に巻き込もうとする中、ハリーは自分の先入観を覆し、法の反対側に立つことがどういうことなのかを知ることになる...…。

 

感想

ハリー・ヴァーディーシリーズは、2作目の「Girl Zero」を以前読んだことがありましたが、1作目を今回読めて良かったです。

 

タイトルやあらすじの通り、かなりダークで「こういう世界もあるんだなあ」と思い知らされます。また、物語後半で「お前はこの街を上から変えていく、俺は下から変えていく」みたいな言葉が出てきたのですが、これって結構いろいろな問題の本質のような気もしました。様々な方向から、正義は考えられるという意味において。

 

またほかのシリーズ作品も読めたらいいなと思います。

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。

 

★★★★☆(4/5)

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!