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Ann Cleeves "Harbour Street (Vera Stanhope #6)" あらすじ・レビュー【洋書ミステリ・警察小説】

こんにちは!イギリス在住読書ブロガーのゆず(@ybook21)です!

今回は、Ann Cleevesさんの "Harbour Street (Vera Stanhope #6)"  という作品をご紹介します。

 

作品概要
著者について

アン・クリーブス
ヴェラ・スタンホープ警部補シリーズは、ノーサンバーランドを舞台に、彼女のパートナー、ジョー・アッシュワースとともに、愛される刑事が登場。アンのシェットランド・シリーズでは、ジミー・ペレス警部補が、神秘的で暗く美しいシェットランド諸島で捜査を行っている。

 

本の概要

・ISBN:9781447254461
・出版年:2014年
・ジャンル:ミステリ・警察小説
・ページ数:400ページ
・シリーズ:Vera Stanhope #6

 

あらすじ

クリスマスを前に、ジョー・アッシュワース刑事と娘のジェシーは、群衆に紛れて地下鉄に乗り込む。

 

しかし、悪天候のため列車が止まり、他の乗客が雪の中に消えていくとき、ジェシーは1人の老婦人が列車から降りていないことに気づく。座っていたマーガレット・クルコウスキーが刺されていたのだ。犯人の姿は見えないし、殺人の動機も見えない。なぜ、この控えめで上品な女性に危害を加えようとするのか?

 

現場に到着したヴェラ・スタンホープ警部補は、クリスマスの騒ぎから逃れる口実ができたことに安堵する。雪に覆われた静かな駅のホームに立つと、ヴェラは複雑で珍しい事件になることを予感する。やがてヴェラとジョーは、マーガレットが住んでいたノーサンバーランド南部の町マードルへ向かい、調査を開始する。

 

その数日後、2人目の女性が殺される。ヴェラは、この新たな殺人事件の鍵を見つけるには、マーガレットが生前悩んでいたことを理解する必要があることを知る。マーガレットの最後の足取りをたどりながら、ヴェラは一見何の変哲もないこの街の隠された過去を深く探っていくことに...…。ハーバーストリートの住人たちは、なぜそれを語りたがらないのだろうか?

 

感想

シリーズも何作も読んでいると、読むスピードが速くなっているなと気づいて嬉しくなります。

 

メトロが事件現場となる、というのが興味深かったです。また、ヴェラの捜査方法や性格もやっぱり好きだなと。古くない作品でありながら、最近の作品によくあるFacebookやインスタなどが手掛かりとなって……という展開でないのもミステリの古き良き時代、黄金時代を少し彷彿とさせていいなと思います。

 

犯人やその動機も明かされてみれば納得のいくものでしたし、前に戻ってまた読み返したくなる楽しさがありました。おすすめです。

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。

 

★★★★☆(4/5)

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!