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Ann Cleeves "The Crow Trap(Vera Stanhope #1)" あらすじ・レビュー【洋書ミステリ・警察小説】

こんにちは!イギリス在住読書ブロガーのゆず(@ybook21)です!

今回は、Ann Cleevesさんの "The Crow Trap(Vera Stanhope #1)"という作品をご紹介します。

 

作品概要
著者について

アン・クリーブス
ヴェラ・スタンホープ警部補シリーズは、ノーサンバーランドを舞台に、彼女のパートナー、ジョー・アッシュワースとともに、愛される刑事が登場。アンのシェットランド・シリーズでは、ジミー・ペレス警部補が、神秘的で暗く美しいシェットランド諸島で捜査を行っている。

 

本の概要

・ISBN:9780330389983
・出版年:1999年
・出版元:Pan MacMillan
・ジャンル:ミステリ、警察小説
・ページ数:560ページ
・シリーズ:Vera Stanhope #1

 

あらすじ

ノース・ペニンの孤島にあるバイキーズ・コテージで、3人の全く異なる女性が環境調査を行うために集まった。3人の女性たちは、それぞれ何らかの形で裏切りの意味を知っていた...…。

 

チームリーダーのレイチェル・ランバートにとって、このプロジェクトは恋人であり上司でもあるピーター・ケンプに二重に裏切られた自信を取り戻す絶好の機会であった。一方、植物学者のアン・プリースは、このプロジェクトを自分自身を欺くためのチャンスだと考えている。そして、奇妙で無口な若い女性、グレース・フルウェルは、彼女自身の秘密をたくさん抱えている...…。

 

しかし、レイチェルがコテージに到着したとき、友人ベラ・ファーネスの死体を発見し、愕然とする。どうやらベラは自殺のようで、レイチェルはそれを受け入れることができない。

 

次の死が起こったとき、4人目の女性が登場する。型破りなヴェラ・スタンホープ警部は、彼女たちのもつれた人生から真実を導き出すことになる...…。

 

感想

Veraシリーズはこれまで少し読んだことがあったのですが、シリーズ1作目ということで楽しみにしていました。

 

上記のページ数からもおわかりのとおり、割と長めの作品です。アンクリーブスさんの作品はどれも丁寧な印象がありますが、今作はとりわけその傾向が強かったように感じます。物語の中心となる女性が3人いますが、彼女たち一人ひとりに丁寧にスポットライトが当てられていました。

 

なかでも、レイチェルとその母は若干の探偵役も担っていて、Veraが大活躍する、というものではありませんでした。物語の真相も納得感のあるものでしたし、犯人確保に至るまでのシーンも臨場感があってよかったです。

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。

 

★★★★☆(4/5)

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!