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Cara Hunter "All The Rage (DI Adam Fawley #4)"あらすじ・レビュー【洋書ミステリ・警察小説】

こんにちは!イギリス在住読書ブロガーのゆず(@ybook21)です!

今回は、Cara Hunterさんの "All The Rage (DI Adam Fawley #4)"という作品をご紹介します。

 

作品概要
著者について

カーラ・ハンター
オックスフォードに住む作家で、彼女の犯罪シリーズに登場するのと同じような通りに住んでいる。アダム・フォーリー警部補を主人公とする『Close to Home』でデビュー。

 

本の概要

・ISBN:9780241985113
・出版年:2019年
・出版元:Penguin
・ジャンル:ミステリ、警察小説
・ページ数:416ページ
・シリーズ:DI Adam Fawley #4

 

あらすじ

オックスフォードの郊外を彷徨う10代の少女が発見された。彼女が語る話は恐ろしいものだった。路上でつかまり、ビニール袋で顔を覆われ、人里離れた場所に連れて行かれ、暴行を受けたようだ。しかし、彼女は告訴を拒否する。

 

フォーリー警部補は調査を進めるが、少女の協力なしにはどうにもならない。彼女は何かを隠しているのか、もしそうなら何を隠しているのか。そして、なぜフォーリーは以前にも同じような事件を見たことがあるような気がするのだろうか?

 

そして、もう一人の少女が姿を消した。アダムにはもう選択肢がない。自分の過去と向き合わなければならない。そうしなければ、この被害者はもう戻ってこないかもしれないのだから。

 

感想

カーラ・ハンターさんの作品はこの「DI Adam Fawley」シリーズの3作目『No Way Out』を読んだことがあり、とても面白かったのを覚えています。

 

今作も期待して読みましたが、さまざまなひねりがあって面白かったです。個人的にやや長くて展開が少しゆっくりかなと思いましたが、それだけ事件の深さや問題性を感じることができました。

 

「○○かと思ったら実は」という場面がところどころにあり、最後まで事件の真相がわかりにくい点もミステリとしての完成度を高めていると思いました。事件や物語の臨場感や緊張感がもう少しあればさらに良かったかなと思います。

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。

 

★★★★☆(4/5)

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!