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Claire Douglas "Just Like the Other Girls" あらすじ・レビュー

こんにちは!イギリス在住読書ブロガーのゆず(@ybook21)です!

今回は、Claire Douglas "Just Like the Other Girls" という作品をご紹介します。


作品概要
著者について

クレア・ダグラス
ジャーナリストとして働いていた彼女は、長いあいだ小説を書きたいと思っており、何年も本の出版を目指した後、2013年に『THE SISTERS』でマリ・クレールデビュー小説賞を受賞し、夢が叶いました。

 

本の概要


・ISBN:0063138115
・出版年:2022年(初版は2020年)
・出版元:Harper Paperbacks
・ジャンル:心理サスペンス、スリラー、ミステリ
・ページ数:400ページ(ペーパーバック)

 

あらすじ

母を亡くし、途方に暮れていたユナ・リチャードソンは、女性コンパニオン募集の広告に反応し、裕福で人里離れたエルズペス・マッケンジー夫人の世界へ導かれる。しかし、エルズペス夫人の家は、見かけによらず安らぎの空間だった。冷淡で辛辣な娘のキャサリンは、ウナの存在に腹を立てている。さらに気になるのは、ウナの前に2人の少女が住んでいたことを示唆する証拠である。

彼女たちに何があったのか?
なぜマッケンジー夫妻は彼女たちについて語ろうとしないのか?
彼女たちは何を隠しているのか?

Unaは自分が他の少女たちと同じように終わってしまうのではないかと不安になる......。

 

感想

クレアダグラスさんの小説は初めて読みましたが、この作品でがっつり心を奪われました。ほかにもいくつか作品があるようなので、ぜひ今後読んでみたいと思います。

 

ネタバレになってしまうので詳しくは書けませんが、これまで読んできた心理スリラーと大きく違う点が1つありました。それは物語のちょうど真ん中あたりで起きるのですが、それがショッキングで、少し心に穴があいてしまったような感じになりました。そこでここまで楽しんできたものが途切れてしまうかなと思ったのですが、そんなことはなく、後半もスリルあり、急展開ありで十分楽しめました。

 

キャラクターに関しても、本当に応援したくなるような人、親友だったらいいなと思う人、怪しくて真意が読めない人など、個性的で混乱することもなく良かったです。終盤まで展開が読めず、文字通りページをめくる手が止まりませんでした。最後の伏線回収も良かったです(ただ、最後の最後の章はなくても良かったかな、と個人的には思います。これがなかったら星5つだったかな)。

 

 

5段階評価(おすすめ度)


※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。


★★★★☆(4/5)


最後までお読みいただき、ありがとうございました!