雲川ゆずの本棚

本のレビューやおすすめ本紹介、イギリス生活の記事を書いています!

David Mark "The Whispering Dead" あらすじ・レビュー【洋書ミステリ】

こんにちは!イギリス在住読書ブロガーのゆず(@ybook21)です!

今回は、David Markさんの "The Whispering Dead" という作品をご紹介します。

作品概要
著者について

デイヴィッド・マーク
ヨークシャー・ポスト紙の犯罪記者として、後に世界的ベストセラーとなるエークター・マカヴォイ刑事の小説の舞台となるハルの街を歩き、ジャーナリストとして15年以上の歳月を過ごす。彼の作品は、彼が取材した裁判に大きな影響を受けている。

 

本の概要

・ISBN:9780727850553
・出版年:2022年
・出版元:Severn House
・ジャンル:ミステリ、スリラー
・ページ数:224ページ

あらすじ

MI6への入社を目前に控えたコーデリア・ヘムロックは、秘密情報部の高官である謎めいたウォルトに出会い、こう告げられる:彼らは君にうまくいってほしいとは思わないだろうし、決して君を信用しないだろう。私もその一人だ。

 

彼女はこれを警告ではなく、挑戦と受け止める。彼女は国を守りたいのだ。女王と国に仕える。そんな輝かしい機会を誰が断れるだろうか?

 

14年後、コーデリアは潜入捜査を終えてデスクワークに追われていた。そんな中、極秘のパンドラ回線(電話機が保管されている鍵付きの箱にちなんで名付けられた)に電話がかかってきて、彼女はそれに出る。

 

ウォルトからだ。ウォルトはMI6の正式メンバーではないが、情報には常に代償がつきものという諜報の世界に身を置いている。彼は彼女だけに打ち明けたい秘密があると言う。

 

 

感想

スパイものは久しぶりでした。ミステリや心理スリラーに比べてあまり読まないので、なかなか世界観に入っていくのが難しかったです。1900年代後半のヨーロッパやアメリカ、中南米などを含めた国際関係に興味がある方は面白く読めるかと思います。

 

展開もそこまでドラマチックではなく、派手なアクションなどもないため、やや冗長に思えてしまう場面もありました。そういった意味では、それほどスパイものに興味がない私でも読めた「007」シリーズはやっぱり特別だったなと。

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。

 

★★★☆☆(3/5)

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!