こんにちは!イギリス在住読書ブロガーのゆず(@ybook21)です!
イギリスを代表する文学者を紹介していますが、今回はジョージ・エリオットについて取り上げてみたいと思います。名前こそ知らない方でも、恐らく彼女の作品は聞いたことがあるはず。ぜひ、この記事でジョージ・エリオットについて知っていただけたら嬉しいです!
1.ジョージ・エリオットの生涯
幼年期:
ジョージ・エリオット(本名メアリ・アン・エヴァンズ)は、イギリスヴィクトリア朝を代表する作家の一人です。1819年11月22日にイングランド中部のウォリックシャー州に生まれます。父は土地差配人、母は後妻でした。子どものころから感受性が強く、知的好奇心が旺盛だったようです。
寄宿学校に入りますが、母が亡くなったことをきっかけに自宅で古典や外国語などの勉強を続けます。
青年期:
22歳になると、父とともにコヴェントリー近郊に移り、哲学者らとの交友を通じて宗教観の動揺を経験。30歳になると、以前から寄稿していた評論雑誌『ウェストミンスター・レビュー』の編集者補佐になり、ロンドンへ移ります。
37歳のときに、彼女は男性名のペンネーム「ジョージ・エリオット」を用いて最初の小説である『エイモス・バートン』を発表します。その後、1859年には『アダム・ビード』、他にも1861年『サイラス・マーナー』、1862年『ロモラ』、大作『ミドルマーチ』(1871-72年)などを発表しました。特に『ミドルマーチ』はヴァージニア・ウルフら後世の作家に絶賛されます。
晩年:
1880年12月22日、61歳でこの世を去りました。このとき、結婚からわずか7か月後というタイミングでした。ちなみに、彼女が男性名を使ったのは、女性作家は陽気なロマンスしか書かないという固定概念から逃れるためであったと言われています。
2.ジョージ・エリオットの代表作・おすすめ作品
ここからは、ジョージエリオットの代表作をいくつかご紹介します。
『ミドルマーチ』
あらすじ:知的で美しいドロシア・ブルックは二十歳前の娘だが、自分の人生を偉大な目的に捧げることを熱烈に願い、温厚でハンサムな准男爵を退けて、学究生活に打ち込んでいる厳めしい五十がらみの牧師と婚約する……。地方都市ミドルマーチを舞台に緻密な人間描写で織りなす壮大な物語(全4巻)(Amazonより引用)
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『サイラス・マーナー』
あらすじ:友と恋人に裏切られ、神にも絶望して故郷を捨てたサイラス・マーナーは、たどりついた村のはずれで、機を織って得た金貨を眺めるのを唯一の愉しみとする暮らしをしていた。そんな彼にふたたび襲いかかる災難…。精細な心理描写とドラマチックな展開が冴えるエリオットの代表作の一つ。(Amazonより引用)
『アダム・ビード』
あらすじ:
ヘイスロープ村の実直な大工アダム・ビードは、美貌で派手好みの村の娘ヘティ・ソレルに恋している。ヘティは虚栄心が強く、地主の孫で軍人のアーサー・ドニソーンに心をひかれ、身をまかせる。アーサーは休暇が終って帰任するが、あとに残ったヘティは身ごもっている。世間体をつくろうためヘティはアダムとの結婚をいったん承諾するが、挙式の前日に出奔しアーサーのあとを追う。(コトバンクより引用)
3.ジョージ・エリオットの名言
ここからは、ジョージ・エリオットが残した名言をいくつかご紹介します。
「微笑めば友達ができる。しかめっ面をすればしわができる」
「なりたかった自分になるのに遅すぎるということはない」
「寛容であることは、広い視野を持っている人々の義務である」
「成長の最大の源は選択にある」
心が温かくなるような、そして自分に少しだけ自信が持てるような名言が特徴ですね。
以上です。この記事が、少しでもジョージ・エリオットやイギリス文学に興味を持つきっかけになれば嬉しいです!