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Gytha Lodge "She Lies in Wait(DCI Jonah Sheens #1)" あらすじ・レビュー【洋書ミステリ・警察小説】

こんにちは!イギリス在住ブロガーのゆず(@ybook21)です!

今回は、Gytha Lodgeさんの"She Lies in Wait(DCI Jonah Sheens #1)" という作品をご紹介します。

 

作品概要
著者について

ギータ・ロッジ
数々の賞を受賞した劇作家、小説家、ビデオゲームやスクリーン向けのライターである。

 

本の概要

・ISBN:9781984817358
・出版年:2019年
・出版元:Random House
・ジャンル:ミステリ、スリラー
・ページ数:368ページ(ハードカバー)
・シリーズ:DCI Jonah Sheens #1

 

あらすじ

1983年7月の灼熱の夜、とあるティーンエイジャー7人は森でキャンプをしていた。最年少者であるオーロラ・ジャクソンは、学校の人気者である他の6人と一緒に行動することを喜んでいた。

 

酒を飲み、踊り、喧嘩をし、キスをし、いつもと変わらない夜が始まる。2人で森の中に入っていく者もいれば、嫉妬して失恋する者もいる。しかし、朝になるとオーロラは姿を消していた。友人たちは、眠りにつく前に彼女を見たのが最後だという。徹底的な捜査が行われるが、オーロラの消息はつかめない。

 

30年後、6人の友人だけが知っていた隠れ家でオーロラの遺体が発見され、ジョナ・シーンズが長年のこの事件の解決を任される。1983年、小さな町の若い警官だった彼は、捜索に参加する以前から、オーロラを含む若者たちを個人的に知っていた。そして今、彼はあの夜起こった事件の真相に迫ろうと決意する。シーンズの調査により、キャンプに参加したメンバーは再び森に戻り、1人を死なせ、全員を大きく変えてしまった出来事に再び目を向けるすることになる。

 

感想

面白かったです!

長すぎず、テンポもよく進んでいったので、常に緊張感を保ちながら次に何が明らかになるのだろう?とわくわくしながら読みました。

 

怪しいのがともにキャンプに行った6人(そして一人の先生もかなり怪しい)というのも、人数が多すぎず少なすぎず良かったかなと思います。一人一人の取り調べの回答を突き合わせていくと、いくつかほころびが見えてくる。嘘をついているのは誰か、誰が何を隠したいのか、当時の想いや現在の社会的立場から、色々な要素が絡み合っているのが面白かったです。

 

主人公・ジョナと彼の捜査チームも魅力的でした。シリーズ作品らしいので、他のものも読んでみたいなと思います。

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。

 

★★★★★(5/5)

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!