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M.J.Arlidge “Down to the Woods(Helen Grace #8)” あらすじ・レビュー【洋書ミステリ・心理スリラー】

こんにちは!イギリス在住読書ブロガーのゆず(@ybook21)です!

今回は、M.J.Arlidgeさんの “Down to the Woods(Helen Grace #8)” という作品をご紹介します。


作品概要
著者について

M.J.アーリッジ
過去にテレビ界で働き、ハイエンドのドラマ制作を専門としてきました。過去5年間、ITVでプライムタイムの連続ドラマを数多く制作し、現在はBBCで「The Last of the Mohicans」の大規模な映画化に取り組んでいます。

 

本の概要

・ISBN:0718183878
・出版年:2018年
・出版元:Michael Joseph 
・ジャンル:警察小説、ミステリ
・ページ数:471ページ
・シリーズ:Helen Grace #8

 

あらすじ

森には病気があるーー。野生の馬が発端だった。次の被害者は、顔のない人物に追い詰められ、殺された罪のない男女である。暗闇に迷い込み、逃げようとし、隠れようとする。絶望の中、彼らは助けを求める。しかし、彼らの叫びを聞くものは誰もいない……。

 

ヘレン・グレイス警部は、新たな悪夢に立ち向かうことになる。矢に射抜かれた犠牲者たちは、奇妙な果実のようにニューフォレストの古い木にぶら下がっている。キャンプシーズン真っ只中、なぜ無防備な客が狙われるのか?そして、その殺人は何を意味するのか?サイコパスが森をうろついているのか?この殺人にはオカルト的な要素があるのか?殺人事件は森への供物なのか?

 

ヘレンは、これまでで最も困難で不気味な事件の真相を突き止めるため、闇の中に足を踏み入れることになる。

 

感想

M.J.アーリッジさんの作品を初めて読みました。かっこよく、でもどこかに脆さがあり、人間らしさも見え隠れする主人公ヘレンに惹かれ、シリーズの他の作品も読みたくなりました。

 

筆者はテレビ業界で働かれていたということで、テンポよく物語が進み、映像が目の前にイメージできるようでした。それくらいリアリティがありました。特に終盤は。

 

事件の真相と、犯人の動機が明らかになったときには、驚きと同時に悲しみややりきれなさも。もちろん行ったことは許されないけれど、犯人がここまで追い込まれたこと、こうするしかないと思ってしまったこと、それはじっくり考えるべきだと思いました。あからさまでなく、そして押しつけがましくもなく、でもしっかりと社会的メッセージを読者に与えていると感じました。

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。


★★★★★(5/5)

最後までお読みいただき、ありがとうございました!