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Paula Daly “The Mistake I Made” あらすじ・レビュー

こんにちは!イギリス在住読書ブロガーのゆず(@ybook21)です!

今回は、Paula Dalyさんの “The Mistake I Made” という作品をご紹介します。

 

作品概要
著者について

ポーラ・デイリー
作品は16カ国で販売され、CWAゴールド・ダガー賞の最終選考に残ったほか、アンナ・フリエル主演のITVドラマ「DEEP WATER」の企画に携わる。ランカシャーに生まれ、家族と湖水地方に在住。

 

本の概要

・ISBN:9780802124098
・出版年:2015年
・出版元:Grove Press
・ジャンル:心理スリラー
・ページ数:368ページ

あらすじ

シングルマザーのRozは限界に達していた。結婚が解消された後、仕事は上手くいかず、借金は膨らみ、家賃は滞納し、学校で悪さをし始めた9歳の息子を養うのにも苦労している。Rozは困っている。本当に困っている。

 

ある日、Rozが仕事から帰宅すると、立ち退きの通知が届いていた。2週間以内に解決策を見つけなければ、家を追い出されてしまう。そんな時、絶好の機会が訪れる。姉の40歳の誕生日パーティーで、ロズは裕福でパワフルな既婚者のスコット・エリアスに出会う。

 

しかし、ロズが彼に残した印象は消えない。彼は彼女を追いかけ、一晩一緒に過ごさないかとロズに持ちかける。彼は無条件で親密な関係を望み、完全な自由裁量を保証する。そんな簡単なことでいいのだろうか。その金さえあれば、ロズは借金を返上し、人生をやり直すことができる。しかし、事態は彼女の手に負えなくなっていく……。果たして彼女は、再び物事を正すことができるのだろうか?

 

感想

ジャンル横断型、というのが適切か分かりませんが、純粋な心理スリラーというよりも、それにちょっとした恋愛要素もあり、他にはない雰囲気を持った作品でした。Rozの言動にイライラすることもありましたが、彼女が金銭面で追い込まれていく様子はとてもよく描かれていましたし、彼女が「お金のために」したということはよく伝わってきました。

 

登場人物も少なく、話の長さもちょうどよかったと思います。テンポよく、中だるみすることがなかったので、スイスイ読み進めることができました。途中、主人公の姉が「あなたはホームレスでもない、何も食べられないわけでもない、1ペニーもないわけでもない」と糾弾する場面がありますが、そこまでではないとはいえ、追い込まれていた貧困の苦しみがあるのだろうと感じました。

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。

★★★☆☆(3/5)

最後までお読みいただき、ありがとうございました!