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Peter James(ピーター・ジェイムズ)“Want You Dead” あらすじ・感想


こんにちは!

今回は、Peter Jamesさんの “Want You Dead"という作品をご紹介します。

 

 

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作品概要
著者について

ピーター・ジェイムズ

1949年、イギリスのブライトンに生まれました。作家としてだけでなく、脚本家や映画プロデューサーとしても活躍しています。代表シリーズ、警視グレイスシリーズは世界で200万部のベストセラーとなり、26か国語に翻訳されています。

 

本の概要


・出版年:2014年
・出版元:Macmillan
・ジャンル:警察小説、クライムフィクション、サスペンス、スリラー
・ページ数:416ページ(ハードカバー)
・シリーズ:Roy Grace #10
・英語の難易度、特徴:同シリーズ他作品と比べると、事件の全体像がそれほど複雑ではなくわかりやすいので、理解しやすいです。消防に関する言葉が少し出てきます。
・テーマ、キーワード:ゆがんだ愛、警察捜査、イギリス警察
・おすすめする人:警察小説がお好きな方、イギリス警察に興味がある方

 

あらすじ

独身、33歳、赤毛、恋に破れて燃え尽きている女性。新しい炎を求めて、オンラインサイトに書き込んだ。楽しさ、友情、そして誰にもわからない、それ以上のものが起きるかもしれない、と。

30歳のレッド・キャメロンが、オンラインの結婚相談所を通じて、ハンサムで魅力的でリッチな35歳のブライス・ローランと出会い、たちまち彼に惹かれていく。しかし、二人の愛が育まれるにつれ、彼の過去の真実が明らかになり、それに伴って彼のダークな部分が見えてくる。彼女は彼に夢中になっていたが、彼が語っていた自分自身のことがすべて嘘であることがわかり、次第に恐怖を感じるようになる。

1年も経たないうちに、警察の保護のもと、彼女は彼をアパートから、彼女の生活からも追い出す。しかし、彼女の悪夢はまだ始まったばかりだった。ブライスは彼女に執着し、夢中になっているのだ。彼は、彼女がこれまで愛してきたすべてのもの、そしてすべての人を、そして彼女も含めて、火によって破壊するつもりだった。手遅れになる前に彼を止めることができるかどうかは、ロイ・グレースと彼のチームにかかっている。

 

感想

ピータージェイムズさんのロイグレースシリーズは、これまでにもいくつか読んできましたが、今回は初めて涙を流しました。事件の本筋とは関係のない部分であり、グレースのチームメンバーに起きたとある出来事に、です。

 

この作品は、同シリーズ他作品と比べると、複雑性は少ないかなと思いました。事件は入り組んだところがなく、シンプルです。そのため、混乱なく読めたことはよかったですが、事件の当事者たちにあまり共感できなかったところがやや残念でした。

 

加害者はとにかくひどい人ですが、被害者であるレッドのキャラクターにも特別共感できませんでした。被害者になることを拒む、強くて自立したキャラクターとは思えず、彼女の行動はやや愚かに感じてしまう部分があったからです。例えば、女性の不動産業者として(現実の出来事を踏まえて)、少し危機感が薄いというか……。そして、差出人のよくわからないメールの添付ファイルを開いてしまうなども、リテラシーが低いかなと感じてしまいました。

 

そのため、事件自体よりはグレースのチームや彼のプライベートの問題に意識が向かいました。ネタバレになるので詳しくは書きませんが、彼のチームの一人(私も好きな人物でした)に起きる出来事と、グレースの前妻のサンディの描写に、心が締め付けられました。次の作品も読むのが楽しみです!

 

 

一言キャッチフレーズ

愛が、悲劇に変わるとき


5段階評価(おすすめ度)


※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。


★★★★☆(4/5)


最後までお読みいただき、ありがとうございました!