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Ruth Ware(ルース・ウェア)“One by One” あらすじ・感想

こんにちは!

今回は、Ruth Ware(ルース・ウェア)さんの“One by One”という作品をご紹介します。

 

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作品概要
著者について

ルース・ウェア

国際的なナンバーワン・ベストセラー作家です。彼女のスリラー作品の多くは、サンデー・タイムズ紙やニューヨーク・タイムズ紙など世界中のベストセラーリストに掲載されています。彼女の本は映画化やテレビドラマ化されています。また、40以上の言語で出版されています。現在は家族と一緒にブライトン近郊に住んでいます。

 

本の概要


・ASIN : B084G9Z5C3(Kindle版)
・出版年:2020年
・出版元: Harvill Secker
・ジャンル:サイコロジカルスリラー、サスペンス、一般フィクション
・ページ数:352ページ(ハードカバー)
・英語の難易度、特徴:雪山やスキーなど、そして企業買収に関連する単語やフレーズが出てきますが、そのほかの会話や描写に極端に難しいものはありません。
・テーマ、キーワード:雪山、保養所、ビジネス、ベンチャー企業、買収、株価
・おすすめする人:緊張感あふれるスリラー、サスペンスを読みたい方

 

あらすじ

雪が降り積もる高級アルプスのスキーリゾート、サン・アントワンヌでは、話題の新しい音楽アプリ「Snoop」の株主や役員が、会社の将来を決めるために保養所に集まっている。危機に瀕しているのは、全員が億万長者になれるか、あるいは何人かが路頭に迷ってしまうかもしれない、10億ドル規模の買収だ。

時間は刻々と過ぎていき、グループは取り返しのつかないほどに分裂し、緊張感が高まっていく。雪崩でシャレーが孤立し、役員の1人が雪の中で行方不明になる。グループの人々は、欲しいものを手に入れるために、この中の誰かが殺人に手を染めるのだろうか?

 

感想

これまで、ルースウェアさんの他の作品や、他のあらゆるミステリ・スリラー・サスペンス作品を読んできましたが、『One By One』は本当にぞっとするような作品でした。ビジネスパートナーのグループがフレンチアルプスを訪れ、豪華なシャレーに滞在していますが、到着後早くも緊張感が漂っているところも、雰囲気たっぷりです。スキーに出かけた彼らは、雪崩が押し寄せてくる寸前に、一人が戻ってこないことに気づいていきます。何が起こっているのか、行方不明の友人はまだ生きているのか、と考えているうちに、誰かが一人ずつ殺し始めます。ここからさらに緊迫した展開が繰り広げられました。アガサ・クリスティーの『そして誰もいなくなった』を思い出させるような作品でした。

 

ページをめくる手がどんどん速くなりました。主にエリンとリズの視点で語られる章は、一つ一つが短くて切れ味がとても良いです。この作品は、「ああ、あと1章だけ読もう」と思ってどんどん読ませるような本でした。

 

テンポは全く落ちず、小説が進むにつれてどんどん上がっていきます。最初のうちは、一行がシャレーに到着するまでの展開が少し遅いかなと感じましたが、読み進めていくうちに手放せなくなりました。
緊張感を高める孤立した設定、これはあらゆる作品でありますが、この作品の舞台はお気に入りになりました。山やシャレーの様子が頭の中によく浮かんでくるようで、素晴らしかったです。犯人は誰なのか、そしてなぜ彼/彼女はこんなことをしているのか、といったミステリの醍醐味もたっぷり味わえる作品です。

 

一言キャッチフレーズ

雪山での心理戦に、戦慄が走る


5段階評価(おすすめ度)


※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。


★★★★☆(4/5)


最後までお読みいただき、ありがとうございました!