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Sheena Kamal "No Going Back(Nora Watts #3)" あらすじ・レビュー

こんにちは!イギリス在住読書ブロガーのゆず(@ybook21)です!

今回は、Sheena Kamal "No Going Back(Nora Watts #3)" という作品をご紹介します。


作品概要
著者について

シーナ・カマル:
カリブ海で生まれ、幼少期にカナダに移住。トロント大学で政治学のHBAを取得し、ホームレス問題をめぐるコミュニティ・リーダーシップと活動に対してTDカナダ・トラスト奨学金を授与された。

 

本の概要


・ISBN:0062869760
・出版年:2020年
・出版元:William Morrow 
・ジャンル:サスペンス、ミステリ
・ページ数:352ページ(ペーパーバック)
・シリーズ:Nora Watts #3

 

あらすじ

ノラ・ワッツは、他人の表面下にあるものを見抜き、彼らが必死に隠しているものを知る才能がある。しかし、身近な人たちとはなかなかうまくいかない。ノラが養子に出した10代の娘、ボニーとの関係もそうだ。ボニーは、ノラのせいで身を狙われている。

2年前、ボニーは裕福なチャン・ファミリーに誘拐された。ノラは彼女を救出したものの、チャン家の元私設警備隊長であるダオを強力な敵として作り上げてしまった。ボニーと自分を守るため、ダオは復讐に燃えていた。

彼の行方を追ううちに、ノラは謎の恨みを持つ風変わりなプレイボーイの億万長者バーナード・ラムと思わぬパートナーシップを築き、元警官でノラの時々の味方である私立探偵ジョン・ブラズーカと再会する。カナダから東南アジアまで、彼らはダオを追いかけ、影のある犯罪組織の存在を突き止める。しかし間もなく、その足跡はノラの唯一の故郷であるバンクーバーに辿り着き、彼女の残酷な過去と向き合うことになる……。

 

 

感想

シリーズ作品ということを読みはじめてから知り、1冊目から読まなかったことを後悔しました……。
ノラ・ワッツは本当に複雑なキャラクターで、シリーズの最初から読んでいれば、彼女の成長や変化していく姿を知ることができたと思うのです。ノラは回復途中にあり、最善を尽くしていますが、一方で、人を傷つけるような愚かな選択もしていました。最初はとっつきにくい印象を与えますが、彼女は愛されるキャラクターだと思いました。この小説に一貫して流れているテーマのひとつに、過去の過ちにかかわらず、人はそれぞれ愛と安全を得るに値する存在である、ということがあるのではないかと感じます。そして、それをまさに体現しているのが主人公・ノラなのだとも。

 

5段階評価(おすすめ度)


※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。


★★★☆☆(3/5)


最後までお読みいただき、ありがとうございました!