こんにちは!イギリス在住読書ブロガーのゆず(@ybook21)です!
今回は、Simone St. Jamesさんの "The Book of Cold Cases" という作品をご紹介します。
ちなみに、この作品は、大手書評サイト「goodreads」の「Goodreads Best Books of 2022」においてミステリ部門ノミネートされました。受賞作やほかのノミネート作品についてはこちらの記事をご覧ください↓
作品概要
著者について
シモーヌ・セント・ジェームズ
USAトゥデイ紙とニューヨーク・タイムズ紙のベストセラー作家です。高校生のときに、幽霊が出る図書館を題材にした最初のゴーストストーリーを書き、20年間テレビ業界で裏方として働いた後、フルタイムで執筆活動を行うようになりました。現在はカナダのトロント郊外に住んでいます。
本の概要
・ISBN:9780440000211
・出版年:2022年
・出版元:Berkley
・ジャンル:ミステリ、心理スリラー
・ページ数:352ページ
あらすじ
1977年、オレゴン州クレア・レイクは「レディ・キラー殺人事件」に震撼させられた。2人が無差別に同じ銃で殺され、奇妙なメモが残されていたのだ。ベス・グリアは完璧な容疑者だった。裕福で風変わりな23歳の女性で、ある事件から逃げているところを目撃されていた。しかし彼女は無罪となり、屋敷の中に引きこもっていた。
2017年、オレゴン州。シア・コリンズは受付嬢だが、夜は実録犯罪サイト「ブック・オブ・コールドケース」を運営している。幼いころに逃れた誘拐未遂事件が、その情熱に火をつけたのだ。偶然出会ったベスに、彼女はインタビューを申し込むが、驚くことにベスは快諾してくれた。
2人はベスの屋敷で定期的に会うが、シアはベスの屋敷に馴染めず、目を離した隙に物が動いたり、窓の外に少女を見たりする。2人が親しくなるにつれ、シアは何かがおかしいと感じるようになる。彼女は人を操る殺人犯と友達になったのか?
感想
シモーヌ・セント・ジェームズさんの作品は、話題になった『The Sun Down Motel』(以下に私のレビュー記事を載せておきます)を読んだことがあり、面白かったので、今作も楽しみにしていました。
この2作に、過去の事件、かつ幽霊(?)超常現象(?)が出てくるという共通点はあったものの、舞台となる場所がモーテルとお屋敷という全く違う場所だったのでまた違った世界観を楽しむことができました。
色々なテーマや問題提起が含まれていると思いましたが、個人的には「罪を犯す人は、生まれながらにしてその資質があるのか、もしくはみんなその性質があるが、何かのきっかけで発露する・しないにわかれるのか、はたまたそんな性質はまったくなく、人生の中で作られていくものなのか」ということが問われているかと感じました。
5段階評価(おすすめ度)
※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。
★★★★☆(4/5)
最後までお読みいただき、ありがとうございました!