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中山七里『もう一度ベートーヴェン』あらすじ・レビュー

こんにちは!イギリス在住読書ブロガーのゆず(@ybook21)です!

今回は、中山七里さんの『もう一度ベートーヴェン』という作品をご紹介します。



本の概要


・ISBN:4800293219
・出版年:2019年
・出版元:宝島社
・ジャンル:ミステリ、音楽、法曹界
・ページ数:306ページ
・シリーズ:「さよならドビュッシー」シリーズ

 

あらすじ

ピアニストの道を挫折した高校生の岬は、司法試験をトップの成績で合格して司法修生となった。
彼は、ベートーヴェンを深く愛する検事志望の同期生・天生高春と出会う。
天生は岬の才能に羨望を抱き嫉妬しつつも、その魅力に引き込まれていき……。
いっぽう、世間では絵本画家の妻が絵本作家の夫を殺害したとして、
妻を殺害容疑で逮捕したというニュースをはじめ、3件の殺人事件を取り上げる――。
それぞれの物語の全貌が明らかになったとき、「どんでん返しの帝王」中山七里のトリックに感嘆する!(Amazonより引用)

 

感想

中山七里さんの作品をはじめて読みました。ずっと気になっていた作家さんだったので、今回読めて良かったです。ただ、シリーズものということで、やっぱり最初の作品から読むべきだったかなと。他の方の感想をちらっと見ていてそう思いました。

 

音楽の話題も、法曹界のことも、そして性的マイノリティのことも。ひとつひとつの知識量がすごいなと思いました。もちろん作家さんなので、適当なことは書けないと思いますが……。

 

登場人物も多くなく、それぞれの個性が際立っているので読みやすかったです。会話も多く、テンポよく進んでいきました。楽しみにしていた謎解きの面でも、細かな伏線回収があったりして、楽しめました。

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。


★★★★☆(4/5)


最後までお読みいただき、ありがとうございました!