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太宰治『お伽草子』あらすじ・レビュー

こんにちは!イギリス在住読書ブロガーのゆず(@ybook21)です!

今回は太宰治の『お伽草子』という作品をご紹介します。


作品概要
著者について

太宰 治

日本の小説家。本名:津島 修治。 自殺未遂や薬物中毒を繰り返しながら、第二次世界大戦前~戦後にかけ作品を次々に発表。主な作品に『走れメロス』『斜陽』『人間失格』などがある。

 

本の概要


1945年(昭和20年)10月25日、筑摩書房より刊行されました。
初版発行部数は7,500部、定価は3円30銭だったといいます。

 

あらすじ・概要

太宰治の短編小説集。「瘤取り」「浦島さん」「カチカチ山」「舌切雀」の4編が収められています。

以下新潮社HPより引用

困難な戦争期にあって、深く芸術世界に沈潜することで時代への抵抗の姿勢を堅持し、日本文学の伝統を支えぬいた太宰中期の作品から、古典や民話に取材したものを収める。“カチカチ山”など誰もが知っている昔話のユーモラスな口調を生かしながら、人間宿命の深淵をかいま見させた「お伽草紙」、西鶴に題材を借り、現世に生きる人間の裸の姿を鋭くとらえた「新釈諸国噺」ほか3編。

 

感想

子どものころ、父に絵本を読み聞かせてもらうことが大好きでした。そんな幼いころの記憶に残っている話を、こうして大人になって太宰の目を通してまた読めたのがおもしろくて不思議な感覚でした。

たしかに、お話のなかで起きることってあまりに教科書的だったり、あまりにその通りに進んでいったりするのだけれど、実際はそうじゃないよなとか、こう考えることもできるよな、とか、そういったことをある意味贅沢に考える時間をこの本からもらえたと思っています。

 

5段階評価(おすすめ度)


※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。


★★★★☆(4/5)


最後までお読みいただき、ありがとうございました!