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大倉崇裕『福家警部補の挨拶』あらすじ・レビュー

こんにちは!イギリス在住読書ブロガーのゆず(@ybook21)です!

今回は、大倉崇裕『福家警部補の挨拶』という作品をご紹介します。



本の概要

・ISBN:4488470025
・出版年:2008年
・出版元:創元推理文庫
・ジャンル:ミステリ、警察もの、倒叙ミステリ
・ページ数:347ページ
・シリーズ:福家警部補シリーズ#1

 

あらすじ

本への愛を貫く私設図書館長、退職後大学講師に転じた科警研の名主任、長年のライバルを葬った女優、良い酒を造り続けるために水火を踏む酒造会社社長―冒頭で犯人側の視点から犯行の首尾を語り、その後捜査担当の福家警部補がいかにして事件の真相を手繰り寄せていくかを描く倒叙形式の本格ミステリ。刑事コロンボ、古畑任三郎の手法で畳みかける、四編収録のシリーズ第一集。(Amazonより引用)

 

感想

大倉崇裕さんの作品は初めて読みましたが、とても面白かったです。シリーズということですし、他にもたくさん作品があるようなので、機会があれば読んでみたいなと思います。

 

倒叙ミステリは最初に犯人がわかっていますが、それでも福家警部のキャラクターが嫌味なく、また細かいところの仕掛けのおかげで、飽きずに最後まで読むことができました。

 

警察小説好き、というよりはシンプルにさくっとミステリを楽しみたい方におすすめです。好きだなと思ったポイントは色々とありますが、私は特に福家警部と犯人が会った直後の会話にヒントが隠されているところ(うっかり言ってしまうんですよね、事件に直接関係はないけれど、よく考えると不自然なことを……)が面白いなと思いました。

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。


★★★★☆(4/5)


最後までお読みいただき、ありがとうございました!