こんにちは!
みなさんは、ジェーン・オースティン作品がお好きですか?『高慢と偏見』『エマ』などの映画化もされた有名な作品を残した偉大なイギリスの作家の一人ですが、彼女の人生をご存じですか?今回は、ジェーン・オースティンの人生に迫り、後半では、おすすめ作品や彼女が残した名言などもご紹介します。
- 1.ジェーン・オースティンの人生
- 2.ジェーン・オースティンのおすすめ作品
- 3.ジェーン・オースティンに対する後世の評価
- 4.ジェーン・オースティンにまつわるエピソード
- 5.ジェーン・オースティンの残した主な名言
1.ジェーン・オースティンの人生
幼少期
1775年12月16日、イギリス・イングランド・ハンプシャーのスティーブントンの牧師館で生まれました。牧師である父と母のあいだには、ジェインの他に6人の兄弟と姉がいました。
1785年から翌年にかけては、バークシャーのレディングにあるレディング修道院女子寄宿学校に通い、このあいだに多くの文学作品に触れたといいます。
青年期
1796年、20歳になると、トム・ルフロイという人物と恋をします。当時20歳といえば、結婚適齢期になるころ。残念ながらトムとの恋は結婚に結び付きませんでしたが、トムは『高慢と偏見』のミスター・ダーシーのモデルになったといわれています。
壮年期
作品『説得』を書き終えたころから、歩くことすらままならないほど病気が悪化しました。ウインチェスターにて療養しますが、その年のうちに41歳でこの世を去りました。
2.ジェーン・オースティンのおすすめ作品
『高慢と偏見』
あらすじ:
元気はつらつとした知性をもつエリザベス・ベネットは、大地主で美男子で頭脳抜群のダーシーと知り合うが、その高慢な態度に反感を抱き、やがて美貌の将校ウィッカムに惹かれ、ダーシーへの中傷を信じてしまう。ところが…。ベネット夫人やコリンズ牧師など永遠の喜劇的人物も登場して読者を大いに笑わせ、スリリングな展開で深い感動をよぶ英国恋愛小説の名作。オースティン文学の魅力を満喫できる明快な新訳でおくる。「BOOK」データベースより引用
『エマ』
あらすじ:
エマ・ウッドハウスは美人で頭が良くて、村一番の大地主のお嬢さま。私生児ハリエットのお相手として、美男のエルトン牧師に白刃の矢を立てる。そしてハリエットに思いを寄せる農夫マーティンとの結婚話を、ナイトリー氏の忠告を無視してつぶしてしまう。ハリエットはエマのお膳立てにすっかりその気になるのだが―。19世紀英国の村を舞台にした「オースティンの最も深遠な喜劇」「BOOK」データベースより引用
『分別と多感』
あらすじ:
「分別」のある姉エリナーと、「多感」な妹マリアン。エリナーが思いを寄せるエドワードは、ぱっとしないが誠実な青年。マリアンが激しい恋をするウィロビーは、美貌と気品を兼ね備える情熱の男性。この似合いのカップルに、それぞれ不似合いな人物が複雑に絡み、姉妹の結婚への道は紆余曲折する。19世紀英国の田園を舞台に繰り広げられる恋愛小説の傑作。初の文庫化を読みやすい新訳で実現。「BOOK」データベースより引用
3.ジェーン・オースティンに対する後世の評価
ジェーン・オースティンに対する後世の評価は様々です。
『月と六ペンス』などの作品で有名なサマセット・モームは、『世界の十大小説』に『高慢と偏見』を選んでおり、「するどい感性とユーモアのあふれる文体は比類がなく、平凡な生活の中で見出した真実味のある多彩な描写は非常に巧みである」と大きく評価しています。
また、英国留学の経験もある夏目漱石は『文学論』で、「Jane Austenは写実の泰斗なり。平凡にして活躍せる文字を草して技神に入る」と、絶賛しています。
一方、シャーロット・ブロンテ、マーク・トウェイン、D・H・ローレンスなどは彼女の作品に批判的な立場をとっています。
全体としては、作品は英国古典文学のなかで高く評価されています。大学の講義や研究で彼女の作品が扱われることも多いです。また、2016年から10ポンド冊の肖像画にジェーン・オースティンが使われています。
4.ジェーン・オースティンにまつわるエピソード
ジェーン・オースティン作品の映画化
オースティンの作品は現在までに何度も映画化・テレビドラマ化がされてきました。
特に、『高慢と偏見』は、最も映像化に取り上げられることが多い作品です。最近の作品では2、005年に制作されたジョー・ライト監督、キーラ・ナイトレイ主演の映画『プライドと偏見』があります。また、ジェニファー・イーリー、コリン・ファース主演のテレビシリーズ(1995年)は、今でも高い人気を誇っています。
また、『エマ』も、これまでに5回ほど映画化されている人気作です。
ジェーン・オースティン・フェスティバル
イングランド・バースにて行われるジェーン・オースティン・フェスティバルは、折衝時代様式の衣装(特徴はエンパイアライン)を着て行進に参加できるお祭りです。「摂政時代の衣装を身に付けた人々の集まり」としては、世界最大の記録を誇るイベントとなっています。ジェーン・オースティンは1801年から1806年までバースで暮らし、そこでの体験も彼女の作品に反映されています。
5.ジェーン・オースティンの残した主な名言
ジェーンオースティンは、特に自身の小説のなかで様々な名言を残しています。以下に、そのなかのいくつかをご紹介します!
・あなたの心の庭に忍耐を植えよ。その根は苦くとも、その実は甘い。
・結婚して幸せになれるかどうかなどというのは、まったくの偶然の働きによるもの。
・立派な財産のある独身の男は、細君を必要とするに相違ないというのが一般に認められている真理である。
・情熱が徳性よりも強かったがゆえに結ばれた夫婦には、持久的な幸福はめぐまれない。
・結婚の幸福は、まったく運次第ですもの。お互いに気心がわかっていても、前もって似ていても、そんなことで幸せが増すというわけのものじゃないわ。
いかがでしたか?偉大な作家であるジェーン・オースティンについて、少しでも知るきっかけになりましたら幸いです!最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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https://www.visitbritain.com/jp/ja/zienosuteinnoraihusutairuwoti-yan