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佐々木譲『砂の街路図』あらすじ・レビュー

こんにちは!イギリス在住読書ブロガーのゆず(@ybook21)です!

今回は佐々木譲さんの『砂の街路図』という作品をご紹介します。

 

本の概要

・ISBN:978-4094065763
・出版年:2018年(文庫)
・出版元:小学館
・ジャンル:ミステリ
・ページ数:317ページ

あらすじ

父が隠していた、嘘より哀しい死の真相とは

なぜ父は幼い自分を捨てて失踪し、死んでしまったのか――。母の四十九日を終えた岩崎俊也は、父の死の真相を求めて、両親が青春時代を過ごした北海道の運河町へと旅立つ。二十年前、父が溺死する直前まで飲んでいた酒場の店主によれば、同じ法科大学漕艇部員だった女性の密葬に参加するために滞在していたらしい。さらに、昭和44年に漕艇部で起きたある事件を機に、陽気だった父の人柄が激変したことを知る。


この街には、僕の知らない父がいた。
父が隠し続けた、ぬぐいきれない恥辱と罪悪感。
知られたくない、でも忘れられない過去がある。
果たして、父は事件に関係していたのか? 家族にさえ隠し続けていた苦悩と死の真相とは?
会心の野心作にして、まったく新しい「家族ミステリー」が誕生!! 解説は中江有里氏。

(Amazonより引用)

 

感想

佐々木譲さんはずっと気になっていた作家さんだったのですが、今回初めて読むことができました。文章も読みやすく、物語の設定や流れもすーっと自然に入っていけるものでした。

 

概要にある「家族ミステリー」というのは、私が普段イギリスにいるときによく読む、洋書のサイコロジカルスリラーでしばしば見かけるジャンル・設定であり、途中までは何となく先が読めましたが、最後の最後でそれ+αの驚きの要素があってよかったです。

 

北海道の味わい深い街並み、歴史、人々……。街路図、とタイトルにあるように、主人公と一緒に街を歩いているような感覚になれました(本の最初に地図がありました!)。

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。

 

★★★★☆(4/5)

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!