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倉知淳『皇帝と拳銃と』あらすじ・レビュー

こんにちは!イギリス在住読書ブロガーのゆず(@ybook21)です!

今回は、倉知淳さんの『皇帝と拳銃と』という作品をご紹介します。



本の概要

・ISBN: 4488027784
・出版年:2017年
・出版元:東京創元社
・ジャンル:ミステリ、倒叙ミステリ、警察小説
・ページ数:356ページ

 

あらすじ

私の誇りを傷つけるなど、万死に値する愚挙である。絶対に許してはいけない。学内で“皇帝”と称される稲見主任教授は、来年に副学長選挙を控え、恐喝者の排除を決意し実行に移す。犯行計画は完璧なはずだった。そう確信していた。あの男が現れるまでは。著者初の倒叙ミステリ・シリーズ、全四編を収録。“刑事コロンボ”の衣鉢を継ぐ警察官探偵が、またひとり誕生する。(Amazonより引用)

 

感想

倒叙ミステリはこれまでにも和洋問わず色々と読んできましたが、この作品は面白いな~と思いました。死神のような警部の名前が乙姫警部、まずこれだけでも可愛いです。

 

死神の推理や目の付け所が鋭くて(若干短編4つのうち1つめの作品は拍子抜けしてしまいましたが)、犯人を追い詰めていくところが面白かったです。

 

特に2つめと3つめの作品が好きでした。刑事らしく「細かいところ」がきっかけで犯人の大きなミスに気づいたり、ひとつの怪しいところにこだわって普段はしないような方法で鑑識を頼む、など。

 

倒叙ミステリ好きの方はぜひ読んでみてください^^

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。


★★★★★(5/5)


最後までお読みいただき、ありがとうございました!