雲川ゆずの本棚

本のレビューやおすすめ本紹介、イギリス生活の記事を書いています!

森村誠一『棟居刑事の凶存凶栄』あらすじ・レビュー

こんにちは!イギリス在住読書ブロガーのゆず(@ybook21)です!

今回は森村誠一さんの『棟居刑事の凶存凶栄』という作品をご紹介します。

 


本の概要

・ISBN:9784041753866
・出版年:2010年(こちらの文庫版版)
・出版元:角川文庫
・ジャンル:ミステリ、警察小説
・ページ数:368ページ

あらすじ

棟居刑事が、現代に生まれた「七つの殺意」に迫る!
文芸誌の新人賞受賞を契機に作家へと転身を図る香山。が、原稿依頼もなく追い詰められた彼は、路上で小説を売る男から買った作品を発表し、一躍名声を得るのだが……表題作を含む7篇を収めた傑作短編集。

角川HPより引用)

 

感想

7つの短編が収められているのですが、どれも読みやすくて面白かったです。時代を感じる部分はありましたが、事件解決を導くためのカギはどれもユニークでした。

 

1つめの作品は「マスク」が出てきて、これがカギとなるのですが、今と事情は違いますが、マスクという共通点があり、それに対する人々の考え方という意味では、興味深く読めました。

 

その他の作品も、人間の恐ろしさや弱さ、脆さ、欲などをこれでもかと引き出していて、著者の人間観察力のすばらしさを感じました。

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。

 

★★★★☆(4/5)

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!