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Peter James(ピーター・ジェイムズ) "Not Dead Yet" あらすじ・感想

こんにちは!

今回は、Peter James(ピーター・ジェイムズ)さんの "Not Dead Yet"という作品をご紹介します。

 

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作品概要
著者について

ピーター・ジェイムズ

1949年、イギリスのブライトンに生まれました。作家としてだけでなく、脚本家や映画プロデューサーとしても活躍しています。代表シリーズ、警視グレイスシリーズは世界で200万部のベストセラーとなり、26か国語に翻訳されています。

 

本の概要

・ISBN:978-0330515573
・出版年:2012年
・出版元:Pan Books
・ジャンル:警察小説、クライムフィクション、スリラー
・ページ数:544ページ(ペーパーバック)
・シリーズ:Ds Roy Grace 8
・英語の難易度、特徴:シリーズの中でも地の文が多めです。イギリスの歴史に関する用語も今回は出てきます。
・テーマ、キーワード:イギリス警察、警察捜査、映画業界、セレブリティ、熱狂的なファン、エンタメ
・おすすめする人:エンタメ業界に興味がある方、警察捜査やセレブのガードに興味がある方

 

あらすじ

LAの映画プロデューサー、ラリー・ブルッカーにとって、この映画は長年逃してきた幸運をもたらす可能性のあるものだった。

ロック界のスーパースターであるガイアは、俳優として認められようと必死になっていた。そして、ラリーの映画は彼女がオスカーにノミネートされる可能性のある役でもあった。

ブライトン&ホーブ市にとっては、国王ジョージ4世とマリア・フィッツハーバートとの間に生まれた、この街最大のラブストーリーを描いたハリウッド大作映画のロケ地としての宣伝効果は計り知れないものがある。

しかし、サセックス警察のロイ・グレースにとっては、目の前で繰り広げられるものは悪夢でしかない。ガイアを狙う執拗なストーカーがいるからだ。彼女がブライトンに向かうために自宅を出る数日前に、彼女の命が狙われていることを証明するような事件が起きた。そして今、そのストーカーは街中に潜み、待ち伏せし、監視し、計画しているかもしれないということがわかった。

 

感想

ピーター・ジェイムズさんのロイグレースシリーズは、これまでも何作か読んできましたが、この作品は少しカラーが違うな、と感じました。エンタメ業界・映画業界が取り上げられます。

 

こう言っては申し訳ないのですが、序盤は少しわかりにくさも感じました。ロイグレースシリーズの醍醐味として、最初にあらゆる人物の視点から謎めいた場面が描かれ、事件が発覚し、捜査が始まり、最後にすべてがつながっていく……という流れが多いと思うのですが、今作は、その最初の部分がかなり複雑でした。

 

出てくる人物もいつもより少し多めかな、とも感じましたが、まさかこれが事件の大きなカギであり、ポイントになっているとは最初に読んでいるときは思いもしませんでした。びっくりです。

 

事件のプロットが練られていることはもちろんですが、今作は、エンタメ業界という特殊なものをあつかっていて、そこと警察がどう絡んでくるのか、という部分もとても楽しめました。映画プロデューサーは何としても成功を収めたいだろうし、警察としてもブライトンに大きな注目が集まるのは嬉しいこと。でもだからこそ、大きな責任と緊張が伴うのだと思いました。

 

 

一言キャッチフレーズ

ロイグレースは、世界的なセレブを救えるか……?


5段階評価(おすすめ度)


※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。


★★★★☆(4/5)


最後までお読みいただき、ありがとうございました!