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堂場瞬一『誤断』あらすじ・レビュー

こんにちは!イギリス在住読書ブロガーのゆず(@ybook21)です!

今回は、堂場瞬一さんの『誤断』という作品をご紹介します。

 

 


本の概要

・ISBN:978-4-12-206484-3
・出版年:2017年(文庫版)
・出版元:中公文庫
・ジャンル:サスペンス、社会派
・ページ数:512ページ

あらすじ

製薬会社に勤める槙田は、副社長直々にある業務を任される。社会正義と企業利益の間で揺れ動く男たちの物語。警察小説の旗手が挑む、社会派サスペンス!

(中公文庫HPより引用)

 

感想

これまで堂場さんの作品は刑事ものを読むことが多かったのですが、今回は製薬会社の社員が主人公で、それはそれでとても面白かったです。こんなことにはかかわりたくないけれど、誰しもが巻き込まれる可能性があるなと感じました。

 

製薬会社は今作で取り上げられたような問題だけでなく、ほかにも起きうる問題はあると思いますが、社会への影響の大小を問わず、どの業界や業種にもあり得るなと思います。

 

自分がもし当事者になったとき、どうするか。主人公は読者にとってとても等身大に映っていたのではないかと思います。副社長に命令されたら、まず逆らえない。言われた通りやってみるけれど、常に「これでいいのか」という葛藤がある。「外部の敵」とのやり取りの末、出した答えはこの問題においては最良だったのではないかと思いました。

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。

 

★★★★☆(4/5)

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!