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大倉崇裕『秋霧』あらすじ・レビュー

こんにちは!イギリス在住読書ブロガーのゆず(@ybook21)です!

今回は、大倉崇裕さんの『秋霧』という作品をご紹介します。

 


本の概要

・ISBN: 978-4396635213
・出版年:2017年
・出版元:祥伝社
・ジャンル:ミステリ
・ページ数:306ページ

 

あらすじ

まず撃て。後悔や安堵はその後だ――
神出鬼没の殺し屋「霧」VS.元自衛隊特殊部隊員VS.権力者の私兵
紅く燃える八ヶ岳連峰・天狗岳で、三つ巴の死闘に巻き込まれた便利屋の運命は?


「天狗岳に登ってきてくれんか」死期の迫った伝説的経営者上尾の依頼を受けた便利屋の倉持。山行の動画を撮る簡単な仕事のはずが、なぜか不審な影が。一方、元自衛隊特殊部隊員深江は、未解決殺人の対処に動く警視庁の儀藤に神出鬼没の殺し屋「霧」の追跡を依頼される。

 

直後から何者かの襲撃を受け、奥多摩山中では凄惨な殺人現場に遭遇。その帰途、敵の車のカーナビに残っていた足跡を辿ると、目的地の病院で一人の男が拉致される現場を目撃する。直感に従い救出した男こそ、上尾にDVDを届けた倉持だった……。

(Amazonより引用)

 

感想

とても臨場感あふれるシーンが多く、まるで映画を見ているような気分でした。大倉さんの作品は「福家警部」シリーズをいくつか読んでいたのですが、それとはまったく雰囲気のことなる作品で、お書きになるものの幅広さを実感しました。

 

こういったハードボイルド系の作品は和書・洋書問わず久しぶりに読みましたが、日本でもイギリスでも、こういう世界がどこかにあるのだろうなと想像しました。大きな権力や見えない力が動いているところは、どこも怖いですね。

 

山岳ミステリ、とあるように、冒頭には地図もありましたし、今登場人物たちがどこにいるんだろう?と想像しながら読む楽しさもありました。

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。

 

★★★★☆(4/5)

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!