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石持浅海『届け物はまだ手の中に』あらすじ・レビュー

こんにちは!イギリス在住読書ブロガーのゆず(@ybook21)です!

今回は、石持浅海さんの『届け物はまだ手の中に』という作品をご紹介します。

 


本の概要

・ISBN:978-4-334-92871-1
・出版年:2013年
・出版元:光文社
・ジャンル:ミステリ、心理スリラー
・ページ数:201ページ

あらすじ

殺人者と裏切り者、そして三人の美女──。
探り合いと騙し合いの果てに明らかになる、驚愕の事実とは!?

楡井和樹は恩人・益子の仇である江藤を殺した。
しかし、まだ終わっていない。
裏切り者であるかつての親友・設楽宏一にこの事実を
突きつけなければ、復讐は完結しないのだ。

 

設楽邸に向かった楡井は、設楽の妻、妹、秘書という
3人の美女に迎えられる。
息子の誕生パーティーだというのに、
設楽は急な仕事で書斎にいるという。

 

歓待される楡井だが、
肝心の設楽はいつまで経っても姿を見せない。
書斎で何が起こっているのか――。

光文社HPより引用)

 

感想

面白かったです!そこまでページ数がないことに加え、とにかく先が気になる展開なので、一気に読んでしまいました。タイトルや表紙も良かったです。


秘密を持って有人の家を訪れたのは自分(主人公であり、彼の視点で描かれます)であるにもかかわらず、その家では目的の人にはなかなか会えず、自分をもてなしてくれているように見える女性3人はどこかあやしい。

 

あらすじにもあるように、探り合いと騙しあい(主人公の目線で描かれているので、どうしても女性たちの言動に意識がいきがちですが、主人公もとんでもないことを彼女たちに隠しているのですよね)。

 

結末については賛否両論というか、読む人によっていろいろな意見に分かれるだろうなと思いましたが、それもまた楽しいですよね。ミステリではあり、いわゆる犯人視点といえばそうなのですが、死にまつわる部分の描写は少なく、重たい・生々しい表現の作品が苦手な方でも読みやすいかなと思います。

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。

 

★★★★☆(4/5)

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!