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柚月裕子『ウツボカズラの甘い息』あらすじ・レビュー

こんにちは!イギリス在住読書ブロガーのゆず(@ybook21)です!

今回は、柚月裕子さんの『ウツボカズラの甘い息』という作品をご紹介します。

 

 


本の概要

・ISBN:9784344027718
・出版年:2015年
・出版元:幻冬舎
・ジャンル:ミステリ、サスペンス、警察捜査

あらすじ

容疑者は、ごく平凡な主婦――のはずだった。
殺人と巨額詐欺。交錯する二つの事件は人の狂気を炙り出す。戦慄の犯罪小説。

 

人が罪を犯すのに、理由などいらない……。
大藪春彦賞作家が描く、戦慄の犯罪小説!!
家事と育児に追われ、かつての美貌を失った高村文絵。彼女はある日、趣味の懸賞でデイナーショーのチケットを手にした。参加した会場で、サングラスをかけた見覚えのない美女に声をかけられる。女は『加奈子』と名乗り、文絵と同じ中学で同級生だというのだ。そして、文絵に恩返しがしたいとある話を持ちかけるが――。

 

一方、鎌倉に建つ豪邸で、殺人事件が発生。被害者男性は、頭部を強打され凄惨な姿で発見された。神奈川県警捜査一課の刑事・秦圭介は鎌倉署の美人刑事・中川菜月と捜査にあたっていた。聞き込みで、サングラスをかけた女が現場を頻繁に出入りしていたという情報が入る……。日常生活の危うさ、人間の心の脆さを圧倒的なリアリティーで描く、ミステリー長篇。

幻冬舎HPより引用)

 

感想

とても面白くて一気に読んでしまいました。読みやすい文章と続きが気になる展開で、ページをめくる手が止まりませんでした。

 

タイトルに惹かれて読みましたが、読んだ後にまたこのタイトルの意味や怖さを感じました。タイトルの付け方、秀逸ですね。

 

甘い蜜でおびき寄せ、寄ってきた虫を食べて生きる。こういう人は怖いな~と思いながら、騙されてしまった女性たちの気持ちも理解できるような気がしました。本当につらいときには、何かにすがりたくなりますもんね。

 

警察の捜査と、被疑者とされる女性の2つの視点から事件が描かれているのが良かったです。おすすめです!気になる方はぜひ読んでみてください。

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。

 

★★★★★(5/5)

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!