こんにちは!イギリス在住ブロガーの雲川ゆず(@ybook21)です!
今回は、Jesse Q. Sutantoさんの"Vera Wong's Unsolicited Advice for Murderers" という作品をご紹介します。
あらすじ
60歳の自称お茶のエキスパート、ヴェラ・ウォンの楽しみは、ウーロンを飲みながらインターネットで健全な「探偵業」をすること(別名、息子が誰かと付き合っていないかチェックすること)。
しかしある朝、ヴェラが目を覚ますと、茶店の真ん中で男が死んでいた。なぜなら、暇を持て余した不審な中国人の母親ほど、悪事を嗅ぎつける者はいないからである。
感想
全体としてコージーミステリらしい楽しい雰囲気が味わえました。サンフランシスコ、チャイナタウンなど、私にとってはあまり身近ではない舞台設定ではありましたが、個性的なキャラクターと読みやすいカジュアルな文体で楽しめました。
事件の真相についても、意外性がありながらきちんと理論は通っていて、なるほどなと感じました。犯人だからこそわかること、また犯行動機へとつながっていく心の動きが丁寧に描かれていました。
また、お茶はお茶でも中国のお茶とイギリスで親しまれているお茶には違いがあり、それぞれにプライドがあるのだろうなと感じました。
5段階評価(おすすめ度)
※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。
★★★★☆(4/5)
最後までお読みいただき、ありがとうございました!