雲川ゆずの本棚

本のレビューやおすすめ本紹介、イギリス生活の記事を書いています!

Nita Prose"The Maid (Molly the Maid, #1)" あらすじ・レビュー【洋書ミステリ】

こんにちは!イギリス在住ブロガーの雲川ゆず(@ybook21)です!

今回はNita Proseさんの"The Maid (Molly the Maid, #1)" という作品をご紹介します。

 

あらすじ

モリー・グレイは他の人とは違う。社交性に欠け、他人の意図を読み違える。彼女の祖母は、モリーが生きていくためのシンプルなルールを体系化し、彼女のために世界を解釈していた。

 

感想

Goodreadsのアワードを受賞していたこともあり、読む前からとても期待を持っていました。読んでみると、なるほどなと思いました。評判通り、とにかく主人公モリーのキャラクターがユニークで愛らしくてすぐに好きになりました。

彼女がホテルのメイド、という点がやっぱり重要で、最後に明らかになる真相にもそれがしっかりと絡んでいてよかったです。また、ところどころに出てくる、モリーの亡くなった祖母の言葉も心に響くものがありました。

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。

 

★★★★☆(4/5)

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

Lisa Jewell"The family remains(The Family Upstairs, #2)" あらすじ・レビュー【洋書ミステリ・心理スリラー】

こんにちは!イギリス在住ブロガーの雲川ゆず(@ybook21)です!

今回は、Lisa Jewellさんの"The family remains(The Family Upstairs, #2)" という作品をご紹介します。

 

あらすじ

ある日の早朝、テムズ川の岸辺で、サミュエル・オウス警部補は陰惨な発見現場に呼ばれる。証拠品を検査に出した彼は、その骨が30年前にチェルシーの邸宅の台所で3人が死亡した未解決事件に関連していることに気づく。

 

感想

数年前に読んだ『The Family Upstairs』があまりにインパクトが大きく続編が出た、と聞いたときも少し読むのを躊躇してしまっていましたが、やっぱり読んでよかったなと感じました。

HenryやLucyが中心となる今作では、前作で出てきたとある女性の死と、Ludyの子どもの父の一人の死が描かれます。そしてその中で、HenryやLucyが抱える問題や葛藤なども描かれていました。最後はめでたしめでたし、で終わるかと思いきや、やっぱりリサさんはすごいです。最終章で背中がゾクゾクするような展開が待っていました。

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。

 

★★★★☆(4/5)

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

May Cobb"The hunting wives" あらすじ・レビュー【洋書心理スリラー】

こんにちは!イギリス在住ブロガーの雲川ゆず(@ybook21)です!

今回はMay Cobbさんの"The hunting wives" という作品をご紹介します。

 

あらすじ

ソフィー・オニールは、うらやましいほどのキャリアと大都市シカゴのストレスフルで競争的な生活を捨て、夫と幼い息子とともにテキサスの小さな町に落ち着いた。のどかな田舎町に美しい家があり、完璧な生活のように思えた。しかしソフィーはすぐに、今の生活があまりにも静かで、退屈で落ち着かないことに気づく。

 

感想

ミステリ好きの私としては、やはり事件が起きて物語がぐっと動く中盤から後半にかけてが面白かったです。また、真犯人の動機やなぜ犯行が可能だったのか、ということも言われてみれば納得するもので、プロットに無理がないのもいいなと思いました。

 

海外のレビューサイトを見ているとちょこちょこ同じような意見が出てきたのですが、登場人物が主人公のソフィーを含めてあまり好ましい人物がいなかったのが少し残念でした。

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。

 

★★★★☆(4/5)

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!