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Val McDermid “Splinter the Silence(Tony Hill & Carol Jordan #9)” あらすじ・レビュー【洋書ミステリ・警察小説】

こんにちは!イギリス在住読書ブロガーのゆず(@ybook21)です!

今回は、Val McDermidさんの “Splinter the Silence(Tony Hill & Carol Jordan #9)”という作品をご紹介します。

 

 

作品概要
著者について

ヴァル・マクダーミッド

著書は30カ国語以上に翻訳され、1100万部を超えるベストセラー小説家である。

 

本の概要

・ISBN:9780802124081
・出版年:2015年
・出版元:Atlantic Monthly Press
・ジャンル:ミステリ、警察小説
・ページ数:383ページ
・シリーズ:Tony Hill & Carol Jordan #9

 

あらすじ

バーチャルなら暴力を振るってもいいのか?

ますます残酷になるインターネット上の荒らしやいじめの標的にされる女性たちは、おそらくそう言うだろう。その中には、誹謗中傷や悪質な脅迫の嵐に耐え切れない人もいる。彼女たちは、注目を集めた一連の自殺によって、自分たちの口を閉ざし始める。

 

本当に自殺なのだろうか?心理プロファイラーのトニー・ヒルは納得していない。元警官のキャロル・ジョーダンは、人生を台無しにすることに忙しく、気にかける余裕もない。しかしある日、思いがけないチャンスに恵まれる。

 

感想

ヴァル・マクダーミッドさんは、他のミステリ作家の本の表紙などでお名前を見かけることがあり、ずっと気になっていました。

 

シリーズ作品の途中からになりましたが、読めてよかったです。また好きな作家さんが一人増えました。

 

まず、とにかく登場人物がみんな魅力的でした。多すぎず、それぞれの個性が際立っていたので、まったく混乱することがありませんでした。まずトニーの優しさにじーんときて、その後のチームビルディングの過程も面白かったです。そこに入れなかった人物の落ち込みとその後の行動とそれが招く結果も。

 

事件自体も現代的で興味を引くものでした。日本でも当てはまるケースがありそうだなと。

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。

 

★★★★★(5/5)

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!