雲川ゆずの本棚

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2023年1月読書記録まとめ(読んだ総作品数・ベスト/次点作品など)

みなさん、こんにちは!

 

1月はみなさんどんな本を読みましたか?私は今月も素敵な作品にたくさん出会えました。ぜひチェックしてみてくださいね。

 

1.読んだ作品数

今月読んだ総作品数:9作品

和洋の内訳:和書0作品、洋書9作品

 

※青空文庫で読んでいるものもあるため、総冊数ではなく、総作品数でカウントしています。また、外国語の作品を日本語に翻訳したものについては、和書としてカウントしています。

 

2.読んだ作品一覧

Morse's Greatest Mystery and Other Stories(Inspector Morse #10.5)    by Colin Dexter 
The Crow Trap(Vera Stanhope #1)    by Ann Cleeves 
The Night Swim(Rachel Krall #1)    by Megan Goldin 
Silent Voices (Vera Stanhope #4)    by Ann Cleeves 
The Book of Cold Cases    by Simone St. James 
The Glass Room (Vera Stanhope #5)    by Ann Cleeves 
Keep Him Close    by Emily Koch 
Harbour Street (Vera Stanhope #6)    by Ann Cleeves
The Moth Catcher (Vera Stanhope #7)    Ann Cleeves 

 

3.ベスト・次点作品

私が選ぶ今月のベスト:The Moth Catcher (Vera Stanhope #7)    Ann Cleeves 

次点:Silent Voices (Vera Stanhope #4)    by Ann Cleeves 

 

どちらもアンクリーブスさんの作品を選びました。なかなか被害者たちを結びつけるものがわからなかった作品をベストに、切なさややりきれなさを強く感じた作品を次点に選びました。

 

4.総括

いかがでしたか?今月も洋書メインになりました。特に、好きなVeraシリーズを多く読めたのが嬉しかったです。来月も読んだ作品をご紹介していきますので、またお読みいただければ幸いです◎

Ann Cleeves "The Moth Catcher (Vera Stanhope #7)" あらすじ・レビュー【洋書ミステリ・警察小説】

こんにちは!イギリス在住読書ブロガーのゆず(@ybook21)です!

今回は、Ann Cleevesさんの "The Moth Catcher (Vera Stanhope #7)" という作品をご紹介します。

 

作品概要
著者について

アン・クリーブス
ヴェラ・スタンホープ警部補シリーズは、ノーサンバーランドを舞台に、彼女のパートナー、ジョー・アッシュワースとともに、愛される刑事が登場。アンのシェットランド・シリーズでは、ジミー・ペレス警部補が、神秘的で暗く美しいシェットランド諸島で捜査を行っている。

 

本の概要

・ISBN:9781447278283
・出版年:2015年
・出版元:Macmillan
・ジャンル:ミステリ・警察小説
・ページ数:400ページ
・シリーズ:Vera Stanhope #7

 

あらすじ

この事件は、これまでヴェラが担当したどの事件とも異なっていた。

 

ノーサンバーランド州の静かな集落、バレーファームは完璧に思えた。しかし、ある衝撃的な発見がその静寂を打ち砕く。大きなカントリーハウスのオーナーは、留守中の世話をするために、若い生態学者パトリックを雇った。しかし、パトリックは渓谷に続く小道の脇で死んでいるのを発見され、そこは美しくも寂しい死に場所だった。

 

ヴェラ・スタンホープ警部補とホリー、ジョーが現場に到着する。パトリックが住んでいた大きな家の屋根裏を調べると、もう1人の男の死体があった。2人の被害者に共通しているのは、蛾に魅せられていることだった。

 

バレーファームに住む3組のカップルにも秘密がある。アニーとサムの娘は今にも出所しそうで、ナイジェルは毎日窓から静かに見守っている。ヴェラは、この奇妙な共同体の閉塞的な世界に引き込まれ、ここに致命的な秘密が隠されていることに気づくのだった...…。

 

感想

Vera作品も、第7作目まで読んできました。本当に、毎回(地域は同じまたは近くでありながら)事件の色や特徴が異なっていて、かつどれもクオリティーが高いので、読んでいてとても楽しいです。

 

今作は、あらすじにもある通り、Veraにとってもめずらしいタイプの事件でした。若い男性と年上の男性の遺体が時間をあけずに発見されるのですが、そのつながりは何なのか、2人とも蛾に魅せられているが、なぜこの地にやってきたのか、ここがずっと難しいのですが、最後の真相解明のカギとなっていました。

 

関係者に徹底的に話を聞く、過去を探る、現場を調査する、こういった手法で丁寧に事件を解決していくVeraとそのチームがやっぱり好きだなと感じます。

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。

 

★★★★☆(4/5)

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

Ann Cleeves "Harbour Street (Vera Stanhope #6)" あらすじ・レビュー【洋書ミステリ・警察小説】

こんにちは!イギリス在住読書ブロガーのゆず(@ybook21)です!

今回は、Ann Cleevesさんの "Harbour Street (Vera Stanhope #6)"  という作品をご紹介します。

 

作品概要
著者について

アン・クリーブス
ヴェラ・スタンホープ警部補シリーズは、ノーサンバーランドを舞台に、彼女のパートナー、ジョー・アッシュワースとともに、愛される刑事が登場。アンのシェットランド・シリーズでは、ジミー・ペレス警部補が、神秘的で暗く美しいシェットランド諸島で捜査を行っている。

 

本の概要

・ISBN:9781447254461
・出版年:2014年
・ジャンル:ミステリ・警察小説
・ページ数:400ページ
・シリーズ:Vera Stanhope #6

 

あらすじ

クリスマスを前に、ジョー・アッシュワース刑事と娘のジェシーは、群衆に紛れて地下鉄に乗り込む。

 

しかし、悪天候のため列車が止まり、他の乗客が雪の中に消えていくとき、ジェシーは1人の老婦人が列車から降りていないことに気づく。座っていたマーガレット・クルコウスキーが刺されていたのだ。犯人の姿は見えないし、殺人の動機も見えない。なぜ、この控えめで上品な女性に危害を加えようとするのか?

 

現場に到着したヴェラ・スタンホープ警部補は、クリスマスの騒ぎから逃れる口実ができたことに安堵する。雪に覆われた静かな駅のホームに立つと、ヴェラは複雑で珍しい事件になることを予感する。やがてヴェラとジョーは、マーガレットが住んでいたノーサンバーランド南部の町マードルへ向かい、調査を開始する。

 

その数日後、2人目の女性が殺される。ヴェラは、この新たな殺人事件の鍵を見つけるには、マーガレットが生前悩んでいたことを理解する必要があることを知る。マーガレットの最後の足取りをたどりながら、ヴェラは一見何の変哲もないこの街の隠された過去を深く探っていくことに...…。ハーバーストリートの住人たちは、なぜそれを語りたがらないのだろうか?

 

感想

シリーズも何作も読んでいると、読むスピードが速くなっているなと気づいて嬉しくなります。

 

メトロが事件現場となる、というのが興味深かったです。また、ヴェラの捜査方法や性格もやっぱり好きだなと。古くない作品でありながら、最近の作品によくあるFacebookやインスタなどが手掛かりとなって……という展開でないのもミステリの古き良き時代、黄金時代を少し彷彿とさせていいなと思います。

 

犯人やその動機も明かされてみれば納得のいくものでしたし、前に戻ってまた読み返したくなる楽しさがありました。おすすめです。

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。

 

★★★★☆(4/5)

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!