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Ann Cleeves "The Moth Catcher (Vera Stanhope #7)" あらすじ・レビュー【洋書ミステリ・警察小説】

こんにちは!イギリス在住読書ブロガーのゆず(@ybook21)です!

今回は、Ann Cleevesさんの "The Moth Catcher (Vera Stanhope #7)" という作品をご紹介します。

 

作品概要
著者について

アン・クリーブス
ヴェラ・スタンホープ警部補シリーズは、ノーサンバーランドを舞台に、彼女のパートナー、ジョー・アッシュワースとともに、愛される刑事が登場。アンのシェットランド・シリーズでは、ジミー・ペレス警部補が、神秘的で暗く美しいシェットランド諸島で捜査を行っている。

 

本の概要

・ISBN:9781447278283
・出版年:2015年
・出版元:Macmillan
・ジャンル:ミステリ・警察小説
・ページ数:400ページ
・シリーズ:Vera Stanhope #7

 

あらすじ

この事件は、これまでヴェラが担当したどの事件とも異なっていた。

 

ノーサンバーランド州の静かな集落、バレーファームは完璧に思えた。しかし、ある衝撃的な発見がその静寂を打ち砕く。大きなカントリーハウスのオーナーは、留守中の世話をするために、若い生態学者パトリックを雇った。しかし、パトリックは渓谷に続く小道の脇で死んでいるのを発見され、そこは美しくも寂しい死に場所だった。

 

ヴェラ・スタンホープ警部補とホリー、ジョーが現場に到着する。パトリックが住んでいた大きな家の屋根裏を調べると、もう1人の男の死体があった。2人の被害者に共通しているのは、蛾に魅せられていることだった。

 

バレーファームに住む3組のカップルにも秘密がある。アニーとサムの娘は今にも出所しそうで、ナイジェルは毎日窓から静かに見守っている。ヴェラは、この奇妙な共同体の閉塞的な世界に引き込まれ、ここに致命的な秘密が隠されていることに気づくのだった...…。

 

感想

Vera作品も、第7作目まで読んできました。本当に、毎回(地域は同じまたは近くでありながら)事件の色や特徴が異なっていて、かつどれもクオリティーが高いので、読んでいてとても楽しいです。

 

今作は、あらすじにもある通り、Veraにとってもめずらしいタイプの事件でした。若い男性と年上の男性の遺体が時間をあけずに発見されるのですが、そのつながりは何なのか、2人とも蛾に魅せられているが、なぜこの地にやってきたのか、ここがずっと難しいのですが、最後の真相解明のカギとなっていました。

 

関係者に徹底的に話を聞く、過去を探る、現場を調査する、こういった手法で丁寧に事件を解決していくVeraとそのチームがやっぱり好きだなと感じます。

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。

 

★★★★☆(4/5)

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!