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Hanna Jameson “Something You Are”あらすじ・感想

こんにちは!


今回は、Hanna Jamesonさんの “Something You Are”という作品をご紹介したいと思います。

 

 

 

 

★作品について



・著者:Hanna Jameson(ハンナ・ジェームソン)

イギリス、ウィンチェスター出身。17歳で書いた作品“Something You Are”を21歳の時に出版し、デビュー。ヨーロッパ、アメリカ、日本を旅した経験を持っています。その経験から、とりわけアメリカに興味を持ち、大学ではアメリカの歴史を先行します。作品のジャンルはスリラー、犯罪小説、ディストピア小説など。ウィスキーもお好きとのことです。

 


・出版年:2012年
・出版元:Head of Zeus
・ページ数:352ページ
・シリーズ:London Underground Series #1


★あらすじ


友人と会うと言って家を出た少女エマ・ダイアーは、死体となって路地に投げ出された状態で見つかった。彼女には暴行され、撃たれた跡が。彼女の父親は、犯人を探し出すだけではなく、復讐し、痛めつけてやりたいと願っていた。
ロンドンで、誰かが行方不明になったら、こいつを呼べ。そんな評判の立つニック・カルアナは、エマの最後の時間の足跡を探っていく……。


★感想

以前彼女の”The Last”という作品を読んだのですが、そちらとはまた雰囲気の違う作品で、面白かったです。一人の少女の死をめぐって、正攻法ではない、荒い方法で真実を突き止めようとする主人公ニックが、どこか悲しく、はかなく思えました。


海外版「読書メーター」だと勝手に思っている”Goodreads”というレビューサイトがあるのですが、そこでとある方が、彼女の作風はレイモンド・チャンドラーのようだ、と。まさにその通りだと思いました。ダークで、暴力的でありながら、読者をどんどん物語に引き込んでいく。

著者のデビュー作で、17歳の時に書いたというのは驚きです(出版は数年後ですが……)。もちろん若い方でも、ご年配の方でも素晴らしい方は素晴らしい作品をお書きになるので、年齢でどうこう言うわけではないのですが、それでもこの筆力はすごいなあと。ネタバレになるのであまり詳しくは書けませんが、終盤など、「そんなに上手くいく?」「ちょっと大味かな?」と思えなくもない部分もありましたが、それでも全体としての完成度は高いと思います。

気になった方、ぜひ読んでみてください^^

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!