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Ann Cleeves “Telling Tales(Vera Stanhope #2) ” あらすじ・レビュー

こんにちは!イギリス在住読書ブロガーのゆず(@ybook21)です!

今回は、Ann Cleeves “Telling Tales(Vera Stanhope #2) ”という作品をご紹介します。

 

作品概要
著者について

アン・クリーブス
ヴェラ・スタンホープ警部補シリーズは、ノーサンバーランドを舞台に、彼女のパートナー、ジョー・アッシュワースとともに、愛される刑事が登場。アンのシェットランド・シリーズでは、ジミー・ペレス警部補が、神秘的で暗く美しいシェットランド諸島で捜査を行っている。 

 

本の概要

・ISBN:0330432516
・出版年:2006年
・出版元:Pan Publishing 
・ジャンル:ミステリ・警察小説
・ページ数:400ページ
・シリーズ:Vera Stanhope #2

 

あらすじ

Jeanie Longが15歳のAbigail Mantelの殺人容疑で起訴されてから10年が経つ。今、East Yorkshireの村、Elvetの住民は、Jeanieの無実を証明する新たな証拠を聞き、動揺している。アビゲイルを殺した犯人はまだ逃亡中ということだ。

 

ある若い女性、エマ・ベネットは、この事実によって、元気だった親友の忌まわしい記憶、そして、彼女が溝の中に冷たく横たわる死体を発見した、あの恐ろしい冬の日の記憶がよみがえる。

 

ヴェラ・スタンホープ警部が新たな捜査を開始し、村人たちは忘れたかった昔に引き戻され、緊張が高まっていく。しかし、人々が恐れているのは犯人なのか、それとも自分たちの後ろめたい過去なのか?

 

各人の物語が見直されるにつれ、警部はある致命的な秘密が暴かれようとしているのではと疑い始める。

 

感想

ヴェラシリーズ2作目です。前回、その次の3作目を読んだのですが、シリーズの順番が逆になっていても十分楽しめました。

 

物語の重厚さと、人間の本質を描く力は本当にすごいなと。今回は特にフーダニットの要素が強かったかなと思いました。ヴェラの捜査とともに読者もさまざまなことがわかってきて、どんどん引き込まれていきました。

 

犯人が明らかになってからは、その動機や機会などがパズルのピースが埋まっていくように自然に理解できました。

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。

★★★★☆(4/5)

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!