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Jess Lourey “Unspeakable Things” あらすじ・レビュー【洋書心理サスペンス】

こんにちは!イギリス在住読書ブロガーのゆず(@ybook21)です!

今回は、Jess Lourey “Unspeakable Things” という作品をご紹介します。


作品概要
著者について

ジェス・ルーリー
子育て、教育、執筆以外の時間は、ガーデニング、旅行、小さな町での暮らしにいそしんでいる。Sisters in Crime、The Loft、Lake Superior Writersのメンバーであり、Mystery Writers of Americaの全国理事を務めている。ミネソタ州在住。

 

本の概要


・ASIN:B07P5BPVGM
・出版年:2020年
・出版元:Thomas & Mercer 
・ジャンル:心理サスペンス
・ページ数:296ページ(kindle版)

 

あらすじ

著者の故郷で起こった恐ろしい実話に着想を得て、ミネソタの小さなコミュニティで起こる、静かで安全とは無縁の心揺さぶるサスペンス小説。

1980年代のミネソタに住むキャシー・マクダウェルの生活は、完璧なまでに健全に見える。農場に住み、学校が好きで、クラスで一番素敵な男の子に恋している。両親が主催する奇妙なパーティーもあるが、彼女にはそれが当たり前になっている。

しかし、リリーデイルで何者かが狩りをするようになると、状況は一変する。

地元の少年たちが一人ずつ行方不明になる。暴力的で、不機嫌で、引っ込み思案な彼らが次々と帰ってくる。そして、彼らの身に何が起こったのかが噂となる。そして、この町の危険な秘密が表面化し始める。キャシーは、どんな罪も正当化され、真実だけが許される大人の世界で、自分の道を切り開かなければならない。

 

 

感想

この作品は、著者の故郷で実際に起こった犯罪を元にしている、という点が脅威部会と感じました。

この作品は事件や誘拐された少年たちに焦点を当てるのではなく、何か奇妙なことが起こっている町に住むことになったキャシーに焦点を当てたものです。そのため、サスペンスやミステリを存分に味わいたい方にはちょっと不向きかも知れません。

小さな町の家庭のドラマが好きな人には面白いかもしれません。

 

ダークな人間も出てきますが、主人公キャシーのキャラクターが応援したくなるような性格だったので、物語全体としてはそれほど暗い雰囲気ではありませんでした。

 

5段階評価(おすすめ度)


※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。


★★★★☆(4/5)


最後までお読みいただき、ありがとうございました!