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Jo Nesbo "The Devil's Star(Harry Hole #5)" あらすじ・レビュー【洋書ミステリ、警察小説】

こんにちは!イギリス在住読書ブロガーのゆず(@ybook21)です!

今回は、Jo Nesboさんの"The Devil's Star(Harry Hole #5)" という作品をご紹介します。日本語翻訳版も『悪魔の星上』というタイトルで出版されています。

 

 

作品概要
著者について

ジョー・ネスボ
ノルウェーのベストセラー作家であり、ミュージシャンでもある。オスロで生まれ、モルデで育つ。主に探偵ハリー・ホールを題材にした犯罪小説で有名だが、2007年には初の児童書も発表している。

 

本の概要

・ISBN:9780099478539
・出版年:2003年
・出版元:Vintage
・ジャンル:ミステリ、警察小説
・ページ数:528ページ
・シリーズ:Harry Hole #5

 

あらすじ

オスロのアパートで若い女性が殺された。左手の指は切断され、まぶたの裏には五芒星(ペンタグラム、悪魔の星)の形をした小さな赤いダイヤが隠されていた。

 

刑事のハリー・ホールは、長年の敵であるトム・ワーラーと共にこの事件を担当することになったが、当初は関わりたくないと思っていた。しかし、ハリーはすでに警察を辞めることを通告されており、アルコール依存症から抜け出し、仕事に取りかかるしかなかった。

 

同じような殺人事件が相次いでいる。そして、その謎を解くカギとなるのが、五角形の悪魔の星だった。

 

感想

面白かったです!Jo Nesboさんの作品は、サスペンスものは読んだことがありましたが、より有名なハリーホールシリーズは初めて読みました。

 

500ページを超える長さで、色々な要素が詰まった重厚な作品でした。連続する事件の犯人を見事捕まえた、かと思いきやページはまだまだ残っている。その残りで真犯人が別にいること、そして警察の闇も大きく関わっていることがわかります。

 

不器用ながらも事件の「本当の」事実に迫ろうとし、警察にとっての「本当の」正義を守ろうとする主人公の姿に好感が持てました。事件自体は残酷な面が多くありましたが、最後は気持ちよくスカッとする終わり方だったと思います。

 

日本語翻訳版もあるようですので、気になる方はぜひ読んでみてください!

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。

 

★★★★☆(4/5)

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!