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Louise Candlish "Our House" あらすじ・レビュー【洋書心理スリラー】

こんにちは!イギリス在住読書ブロガーのゆず(@ybook21)です!

今回は、Louise Candlishさんの "Our House" という作品をご紹介します。

 

作品概要
著者について

ルイーズ・キャンドリッシュ
サンデー・タイムズ紙のベストセラー作家である彼女は、ノーサンバーランドで生まれ、ミッドランズ地方の町ノーサンプトンで育ち、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンで英語を学ぶために首都ロンドンに移り住んだ。夫、10代の娘、フォックスレッドのラブラドール・バーティと一緒に南ロンドンで暮らしている。

 

本の概要

・ISBN:9780451489111
・出版年:2018年
・出版元:Berkley
・ジャンル:心理スリラー、サスペンス
・ページ数:404ページ

 

あらすじ

フィオナ・ローソンは、帰宅すると自分の家に他人が引っ越してきているのを見つけ、何かの間違いだと確信する。

 

彼女と別居中の夫ブラムは、現代的な共同親権の取り決めをしている。子どもたちの安定を保つために、それぞれの親が週に数日、自慢の実家で2人の息子と過ごすというものだ。しかし、家族を守るために作られた制度が、結果的に家族を危険にさらすことになる。

 

ブラムは姿を消し、フィオナの子どもたちも姿を消した。フィオナは、夫がいかに多くのウソをついていたか、そして互いのことをいかに知らなかったかを知ることになる。

 

感想

ルイーズさんの作品を読むのは、これで2作目です。前回読んだ作品と同様、続きが気になる展開で、一気に読んでしまいました。

 

人が人を騙す、というかなりグレーな芯もこの作品にもしっかり通っており、途中読むのが少しつらいと感じる部分もありましたが、それだけ心理描写が非常にうまいということだと思います。

 

この作品では、ブラムが興味深いキャラクターでした。イライラする、という方もいると思いますが、あまりに人間くさくて、責めきれない部分もあるのかなと。

 

とにかく展開と構成が非常にうまいです。中毒性があります。ぜひ、他の本も読んでみたいなと思います。

 

ルイーズさんの他の作品の感想はこちら↓

 

ybook.hatenablog.com

 

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。

 

★★★★☆(4/5)

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!