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Stacy Willingham "A Flicker in the Dark" あらすじ・レビュー【洋書・心理スリラー】

こんにちは!イギリス在住読書ブロガーのゆず(@ybook21)です!

今回は、Stacy Willinghamさんの "A Flicker in the Dark"という作品をご紹介します。


作品概要
著者について

ステイシー・ウィリンガム

デビュー作『A Flicker in the Dark』は2022年1月に出版され、瞬く間にニューヨークタイムズのベストセラーとなりました。小説を書く前は、コピーライターとブランド戦略家として働いていた彼女ですが、ジョージア大学で雑誌ジャーナリズムの学士号を、サバンナ・カレッジ・オブ・アート&デザインでライティングの修士号を取得しています。現在、夫のブリット、ラブラドゥードルのマコとサウスカロライナに在住。

 

本の概要

・ISBN:1250803829 
・出版年:2022年
・出版元:Minotaur Books 
・ジャンル:心理スリラー、ミステリ、サスペンス
・ページ数:357ページ

あらすじ

クロエ・デイヴィスが12歳のとき、ルイジアナ州の小さな町で6人の少女が行方不明になった。その夏の終わりには、クロエの父親が犯人として逮捕され、すぐに刑務所に収監された。クロエとその家族はその余波を受けながら前に進まなければならなかった。

 

20年後の今、クロエは心理学者として開業し、結婚式の準備を進めている。やっと手に入れた幸せは、もろくも崩れ去った。しかし時折、患者たちと同じように、自分自身の人生もコントロールできないと感じることがある。そして、地元の少女が行方不明になり、さらに別の少女が行方不明になったとき、あの恐ろしい夏が戻ってきた。彼女は被害妄想で、実際にはない類似点を見ているのか、それとも人生で2回目の殺人犯の正体を暴こうとしているのか?

 

感想

この物語は、ひねりや驚きに満ちていると感じました。背筋がゾクゾクする場面がいくつもあり、知的なつくりの作品であると。デビュー作というのですからこれからが楽しみです。

 

今までも「少女が行方不明になる」系の心理スリラー作品はたくさん読んできましたが、犯人の父親が有罪判決を受けた後の家族のトラウマ的な生活について読むのは、これまで読んだことがなく(少なくとも私は)素晴らしいプロットのアイデアだと認めざるを得ませんでした。

 

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。


★★★★★(5/5)


最後までお読みいただき、ありがとうございました!