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朝井リョウ『世界地図の下書き』あらすじ・レビュー

こんにちは!イギリス在住読書ブロガーのゆず(@ybook21)です!

今回は、朝井リョウさんの『世界地図の下書き』という作品をご紹介します。

 


本の概要

・ISBN: 978-4087454529
・出版年:2016年(文庫版)
・出版元:集英社
・ジャンル:一般フィクション
・ページ数:368ページ(文庫版)

あらすじ

両親を事故で亡くし、施設で暮らす小学生の太輔。施設を卒業することになった高校生の佐緒里のために、仲間たちと「蛍祭り」を復活させる作戦を立てはじめ……。坪田譲治文学賞受賞作。(解説/森詠)

(Amazonより引用)

 

感想

あたたかな作品でした。と同時に、子どもたちの置かれた状況の不安定さもよく伝わってきました。

 

「○○したい・○○になりたい」という夢や目標が普段会わない親戚の言葉で諦めざるを得なくなる。嫌な記憶のある母にぎりぎりの希望を持ち、再び一緒に暮らす。転校する。「ずっと一緒」なんてことは何事においてもない、ことを知るには、彼らの年齢はまだ少し早かったような気がします。でも、仕方のないことで。

 

逃げてもいい、嫌な人や事から離れてもいい。子どもが主人公の作品ですが、大人の心にも寄り添ってくれる包容力を感じました。

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。

 

★★★★☆(4/5)

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!