雲川ゆずの本棚

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クリスマスにおすすめの洋書5選

こんにちは!


今回は、クリスマスに読みたいおすすめの洋書を5作品ご紹介します。大切な人やご自身へ、洋書をプレゼントするのはいかがでしょうか?心温まるものから、スリリングなミステリまで、幅広く選んでみましたので、参考にしていただけたら嬉しいです!

 

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1.”The Christmas Pearl” by Dorothea Benton Frank


あらすじ
93歳になってもまだ元気なセオドラは、自分の家族が、自分が我慢できないほどの、不真面目なバカの集まりに成長していくのを見るのにうんざりしていた。セオドラは、子どもの頃の豪華で家庭的なクリスマスを切望していた。祖母が愛した家政婦であり、最も親しい親友でもあるパールとの長い素敵な暖炉のそばでのおしゃべり、家庭料理の美味しさでいっぱいのテーブルが恋しくてたまらない……。


→昔を懐かしむこと、今を嘆くこと。私が大人になったんだなあと思った瞬間は、こういうことを感じるときでした。クリスマスはきっと誰にとっても特別な日。家族の大切さをやさしく教えてくれる、クリスマスにぴったりの作品です。


2.”The Christmas Card” by Dilly Court



あらすじ
父が亡くなり、アリスと母の借金だけが残る中で、悲嘆にくれる二人は、残酷なジェーンおばさんの恩義に頼らざるを得なくなる。叔母のジェーンは、お金のために、アリスに怪しげな結婚を強要しようとします。そしてアリスがそれを拒否すると、叔母は生活費を稼ぐためにアリスに豪邸で働くことを命令する……。


→イギリス、ヴィクトリア時代のロンドンの様子がよく伝わってくる作品です。暗く、主人公にとっては大変な場面が続きますが、どんな状況でもなんとか突破口を見つけようとする素直で健気な姿は、勇気をもらえます。


3.”Jane Eyre” by Charlotte Bronte



あらすじ
主人公は、両親をチフスで亡くした叔父の家族と暮らす10歳の孤児、ジェーンである。彼女は後に慈善学校である粗末なローウッド施設に送られ、彼女と他の少女たちは虐待を受ける……。ローウッドはジェーンの若い頃の人生のどん底であった。しかし、そのような逆境に直面しながらも、彼女は強さと自信を取り戻していく。


→クリスマスがテーマの作品、というわけではありませんが、どんな困難にも負けず、頑張る主人公の姿は胸をうたれます。人間の強さとは、本当の愛とは何か。クリスマスに、一年の振り返りも含めてじっくり考えたい作品です。


4.”Hercule Poirot’s Christmas” by Agatha Christie



あらすじ
クリスマスのリー家の再会は、耳をつんざくような家具の衝突によって打ち砕かれ、その後、甲高い叫び声が続いた。2階では、サイモン・リーが喉を切られて死んでいた。しかし、エルキュール・ポアロが家族に助けを求められたとき、彼は彼ら家族が悲しみにくれているのではなく、お互いを疑っているような雰囲気に気づく。


→私が大好きな、アガサクリスティーからこちらを選びました!物語のカギとなるポイントが一行でてくるのですが、そこに気づいたら本当に嬉しいと思います。冬や雪の白と血の赤……実際に起きたら嫌ですが、エンターテイメントとしては最高の作品です。


5.”A Christmas Carol” by Charles Dickens


あらすじ
スクルージという名の意地悪で惨めな老人は、寒いクリスマスイブの日に彼の家でじっと座っている。彼の事務員、ボブ・クラチットは、スクルージが炭を買うことすら拒否する吝嗇ぶりを見て震えている。スクルージの甥、フレッドは、叔父を訪問し、毎年恒例のクリスマスパーティーに彼を招待するが……。


→クリスマスの定番ともいえるこちらの作品。ディケンズは他にも素晴らしい作品が多いですが、こちらも不朽の名作です。ディケンズ作品にしては短めですので、これまでなじみがなかった方にもおすすめです。

 

 

以上です!最後までお読みいただき、ありがとうございました!