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乾くるみ『イニシエーション・ラブ』あらすじ・レビュー

こんにちは!イギリス在住読書ブロガーのゆず(@ybook21)です!

今回は、乾くるみさんの『イニシエーション・ラブ』という作品をご紹介します。

 


本の概要

・ISBN: 978-4562037612
・出版年:2004年
・出版元:原書房
・ジャンル:恋愛、ミステリ
・ページ数:263ページ

あらすじ

大学四年の僕(たっくん)が彼女(マユ)に出会ったのは代打出場の合コンの席。やがてふたりはつき合うようになり、夏休み、クリスマス、学生時代最後の年をともに過ごした。マユのために東京の大企業を蹴って地元静岡の会社に就職したたっくん。ところがいきなり東京勤務を命じられてしまう。週末だけの長距離恋愛になってしまい、いつしかふたりに隙間が生じていって…。

(Amazonより引用)

 

感想

ミステリーとわかってはいたものの、普通(バブル期ということで、ところどころ時代を感じさせる描写がありましたが)の恋愛小説かな~と思っていたらラスト2行目で「あれ?」となり、他の方の解説を読んで「なるほど!」と思わされました。

 

確かにもう一度戻って読みたくなる伏線がところどころに敷かれていたんだなあと思い、それをここまで上手く気づかれないように持っていくのは素晴らしいなと感じました。真相が明らかにされれば、確かに途中であれ?と思うところはあったのですが、それでも気づかずに読んでいました。

 

特に時系列の作りこみが本当に上手で、すべてが明らかになったときに比べてみるとその緻密さがすごいなと感じました。

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。

 

★★★★☆(4/5)

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!