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【人と人は、どこまでわかり合えるか?】E・M・フォースターの生涯・おすすめ作品・名言などをご紹介!

こんにちは!イギリス在住読書ブロガーのゆず(@ybook21)です!

 

イギリスを代表する文学者を紹介していますが、今回はE・M・フォースターについて取り上げてみたいと思います。名前こそ知らない方でも、恐らく彼の作品は聞いたことがあるはず。ぜひ、この記事でフォースターについて知っていただけたら嬉しいです!

 

 

 

1.E・M・フォースターの生涯

エドワード・モーガン・フォースター(本当はヘンリーと名付けられる予定が、手違いでエドワードとなった)は、1879年、ロンドンで建築家の息子として生まれました。ケンブリッジ大学キングス・カレッジに通い、卒業後は古典文学者のディキンソンと外国を旅行。イタリアやギリシャを訪れた経験から、『天使も踏むを恐れるところ』や『眺めのいい部屋』を執筆しました。

 

1910年には大作『ハワーズ・エンド』を発表し、階級意識の文化と功利的な文化を2つの家族に代表させ、対立から結合に至るまでを描きました。また、1924年に発表した『インドへの道』では、異文化の相互理解の難しさを描きました。1970年、91歳のときにコヴェントリーで死去しました。

 

フォースターは、異なる文化的背景や価値観を持った人々の接触、そしてそこで起きる出来事について描いている作品が多いことも特徴で、これは現代にも充分示唆を与えてくれるのではないでしょうか。

 

2.E・M・フォースターの代表作・おすすめ作品

ここからは、フォースターの代表作でもあり、おすすめ作品でもあるものをご紹介します。

『ハワーズ・エンド』

あらすじ・概要:
思慮深く理知的な姉マーガレットと、若くて美しく情熱的な妹ヘレン。ドイツ系の進歩的な知識人家庭で育った二人は、ある時まったく価値観の異なるブルジョワ一家と出会う。ふかい緑に囲まれた、この一家の邸ハワーズ・エンドをめぐって、やがて二つの家族は意外な形で交流を深めていく。
文学や芸術に重きを置き、人生の意味を探し求める姉妹は、イギリス社会のさまざまな階層の人間に触れながら、それぞれの運命をたどっていくこととなる。人と人とが結びつき、お互いに理解しあうことはいかにして可能になるのか。(Amazonより引用)

 

『インドへの道』

あらすじ・概要:
イギリス支配下のインドの小さな町を舞台に、インド人医師アジズと、フィールディングらイギリス人との交流と対立を描いて、東洋と西洋、支配民族と被支配民族がいかにして結びつくことができるかを問うフォースターの代表作。無実の罪に問われたアジズのその後は?デヴィッド・リーン監督により映画化され、いま異文化との摩擦、融和の問題に直面する現代日本で重要なテーマを提起する不朽の名作。(Amazonより引用)

 

『眺めのいい部屋』

あらすじ・概要:
1907年、まだ封建的な風潮が強かったころ、イギリスの良家の令嬢ルーシーは、従姉妹とともにイタリアのフィレンツェを訪れた。開放的な地で、繊細で情熱的な青年ジョージと出会い、とまどいながらも心惹かれる。自分の気持ちに気づかず帰国したルーシーは、求められるままに貴族の青年と婚約するが、苦悩の中で本来の自分自身を発見する。若い女性の心の成長と真実の愛を描く永遠の名作ロマンス。(Amazonより引用)

 

3.E・M・フォースターの名言

フォースターは、現代の私たちにも示唆を与えてくれる印象的な名言を残していますので、以下にご紹介いたします。

明日は今日よりよくないかもしれず、悪いこともありうる。
だが、明日にはひとつだけかけがえのない魅力がある。
まだ来ていないということだ。

 

以上です。この記事が、少しでもフォースターやイギリス文学に興味を持つきっかけになれば嬉しいです!