こんにちは!イギリス在住読書ブロガーのゆず(@ybook21)です!
今回は、A.J.Finnさんの“The woman in the window”という作品をご紹介します。
日本語翻訳版(『ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ』)もあるようです!
作品概要
著者について
A.J.フィン
ダニエル・マロリーのペンネームで、Los Angeles Times、Washington Post、Times Literary Supplement(英国)など、数多くの出版物で執筆しています。ニューヨーク出身で、書籍編集者として10年間イギリスに住んだ後、ニューヨークに戻りました。
本の概要
・出版年:2018年
・出版元:William Morrow
・ジャンル:心理スリラー、サスペンス、ミステリ
・ページ数:455ページ(kindle版)
あらすじ
アンナ・フォックスは、ニューヨークの自宅に一人で住んでおり、外に出ることができない世捨て人だ。彼女は一日中ワインを飲み(飲み過ぎかもしれないが)、古い映画を観て、幸せだった頃を思い出しながら……そして隣人を監視しながら過ごしている。
そんな時、向かいの家に父親と母親、そして10代の息子から成るラッセル一家が引っ越してきた。完璧な家族だ。しかしある夜、窓の外を見つめるアンナが見てはいけないものを見てしまったことから、彼女の世界は崩れ始め、その衝撃的な秘密が露わになる。
何が現実で、何が空想なのか。誰が危険にさらされているのか?支配しているのは誰なのか?このスリラーでは、誰も、そして何も、見かけ通りにはいかないのだ。
感想
初めの1/5くらいは個人的にはちょっとスローペースで、物語を推進させる出来事は起きないなと感じたのですが、中盤からどんどん面白くなっていきました。
アメリカには住んだことがなく、またその社会事情にも全然詳しくないのですが、薬とお酒の問題がよくこういった心理スリラーに登場するので、イギリスより深刻なのでしょうか……。
そういった事情から、主人公アンナが見たものが現実なのか、それとも彼女の空想なのか、というところが非常に微妙なところで、その書き方が絶妙だと感じました。最後に明らかになる事件の全容は衝撃があり、心地よい裏切りがありました。
5段階評価(おすすめ度)
※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。
★★★★☆(4/5)
最後までお読みいただき、ありがとうございました!