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Abir Mukherjee "Death in the East(Sam Wyndham #4)" あらすじ・レビュー【洋書歴史フィクション・ミステリ】

こんにちは!イギリス在住ブロガーの雲川ゆずです!

今回はAbir Mukherjeeさんの"Death in the East(Sam Wyndham #4)" という作品をご紹介します。

 


作品概要
著者について

アビール・ムカルジー
ラージ時代のインドを舞台にした犯罪小説「サム・ウィンダム」シリーズのベストセラー作家。デビュー作『A Rising Man』は、2017年の最優秀歴史犯罪小説に贈られるCWA Endeavour Daggerを受賞し、MWA Edgarの最優秀小説賞の候補になった。スコットランドで育ち、現在は妻と2人の息子とともにロンドンに住んでいる。

 

あらすじ

1905年、ロンドン。若い巡査だったサム・ウィンダムは、いつものようにイースト・ロンドンを巡回中、昔の恋人ベッシー・ドラモンドが路上で襲われているのに出くわす。翌日、ベッシーが内側から鍵をかけられた自室で無残に殴打されているのが発見され、ウィンダムは彼女の殺人事件の真相を突き止めると約束する。しかし、この事件は若き警部にとって想像以上の代償を払うことになるのだった。

 

1922年、インド。カルカッタを後にしたサム・ウィンダム警部は、中毒を克服するためにアッサムの丘陵地帯へ向かう。しかし、到着したとき、彼はロンドンでの生活からの幽霊を見ることになる。

 

感想

すごく面白かったです!中盤あたりで、もうこれは自分の中で星5つだなと感じました。シリーズは1作目を読んだことがあったのですが、その時よりもさらに登場人物たちも深く知ることができましたし、味わい深い作品でした。

 

1900年代初頭、前半はそれほど興味がある時代ではなかったのですが、このシリーズを読み始めてもっと勉強したいなと思うようになりました。イギリスとインドの関係はまだまだ詳しく知りませんが、双方にとって色々な意味があるのだろうなと。

 

事件の犯人は何となく検討がつきましたが、動機やトリックが興味深く、こっているなと感じました。また同シリーズの他の作品を読むのが楽しみです。

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。

 

★★★★★(5/5)

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!