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Ann Cleeves "The Seagull (Vera Stanhope #8)" あらすじ・レビュー【洋書ミステリ・警察小説】

こんにちは!イギリス在住読書ブロガーのゆず(@ybook21)です!

今回は、Ann Cleevesさんの"The Seagull (Vera Stanhope #8)" という作品をご紹介します。

 

作品概要
著者について

アン・クリーブス
ヴェラ・スタンホープ警部補シリーズは、ノーサンバーランドを舞台に、彼女のパートナー、ジョー・アッシュワースとともに、愛される刑事が登場。アンのシェットランド・シリーズでは、ジミー・ペレス警部補が、神秘的で暗く美しいシェットランド諸島で捜査を行っている。

 

本の概要

・ISBN:9781447278344
・出版年:2017年
・出版元:Pan Macmillan
・ジャンル:ミステリ、警察小説
・ページ数:400ページ(ハードカバー)
・シリーズ:Vera Stanhope #8

 

あらすじ

ヴェラ・スタンホープ警部補は、地元の刑務所を訪れ、かつての敵、元刑事総監で現在は囚人のジョン・ブレイスと対面することになる。ブレイスは汚職と賭博師の死への関与で有罪判決を受け、ヴェラは彼の失脚に重要な役割を果たした。

 

そして今、ブレイスはヴェラに、90年代半ばに失踪した悪名高き車屋、ロビー・マーシャルの消息に関する情報を与えることを、彼の娘と孫の面倒をみてくれることを条件に約束する。彼はマーシャルが死んだこと、そして彼の遺体はウィットリーベイのセント・メリーズ島の近くに埋葬されていることを告げる。しかし、捜索隊が調査したところ、1人ではなく2人の骸骨が発見される。

 

ブレイスとマーシャル、そして「プロフ」と呼ばれる謎の見知らぬ男は、ヴェラの父ヘクターと親しい友人だった。彼らは「4人組」と呼ばれ、シーガルという華やかなナイトクラブの常連客だった。ヘクターはマーシャルが生きているのを見た最後の一人だった。過去が現在と危険なほど衝突し始める中、ヴェラは偏見や不要な記憶と向き合い、真実を掘り起こしていく......。



感想

アン・クリーブスさんの作品はどれも面白く、特にVeraシリーズが好きなのですが、本当に毎回クオリティが高いなと感じます。今作も、Veraの父の過去に関係する事件で、彼女が(葛藤しながらも?)地道に捜査を進めていく様子が好感が持てました。

 

チームメンバーも健在で、それぞれが活躍していてうれしかったです。そして最後にはHollyとCharlieとJoeの3人でVeraの家へ向かう。ここが好きでした。

 

イギリスの社会福祉や、シングル親の課題など、さまざまな社会の様相も見えてきます。おすすめです。ぜひ、読んでみてください!

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。

 

★★★★☆(4/5)

最後までお読みいただき、ありがとうございました!