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C.L. Taylor “Her Last Holiday” あらすじ・レビュー

こんにちは!

今回は、C.L. Taylor “Her Last Holiday”という作品をご紹介します。

 

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作品概要
著者について

C.L.テイラー

サンデー・タイムズ紙のベストセラー作家で、2019年秋のリチャード&ジュディ・ブッククラブに選ばれた『SLEEP』を含む、心をつかむサイコロジカル・スリラー8作品を執筆しています。彼女はウスターで生まれ、2014年にフルタイムで執筆活動を開始しました。現在はパートナーと息子と一緒にブリストルに住んでいます。

 

本の概要


・ISBN:0008460930
・出版年:2021年
・出版元:Avon
・ジャンル:心理スリラー、サスペンス、ミステリ
・ページ数:400ページ(ペーパーバック)

 

あらすじ

2年前、フランの妹ジェナは、ゴゾで行われたウェルネス・リトリートで行方不明になったが、それは大きな間違いだった。


今や悪名高い「ソウル・シュリンク・リトリート」の経営者であるトム・ウェイドは、2人を殺害した罪で刑期を終え、出所したばかりだった。しかし、彼は3人目の犠牲者――ジェナ、に何が起こったのか、決して口外しなかった。


フランは真実を突き止めようと、出所後初めてとなる彼のリトリートを予約し、妹の失踪の鍵を握るかもしれない男と対面することになる。唯一の問題は、彼女が生きて保養所を脱出できるかどうかだ。

 

感想

CLテイラーさんは大好きな作家の一人なので、とても大きな期待を持って読みはじめました。あらすじにあるとおり、おもしろい設定で、どんな展開になるのか楽しみでした。登場するキャラクターはそのほとんどがユニークで、個性が際立っていました。彼女の他の作品と同様に、どんどん引き込まれていき、読むスピードも速かったです。

 

ミステリアスで、危険な舞台(リトリート)、嘘、隠された意図、おもしろいひねりがありました。残念ながら、物語の面白さは後半はちょっと失速してしまったかもしれません。最後の部分も筆者のひねりが見えましたが、ちょっと複雑にしすぎた、というか構成がちょっと不自然になってしまったかなと。もう少し最後に至るまでに伏線が引かれていれば良かったのかもしれません。前半の惹きつけが良かっただけに、少し残念だったかなと思いました。

 

5段階評価(おすすめ度)


※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。


★★★☆☆(3/5)


最後までお読みいただき、ありがとうございました!