雲川ゆずの本棚

本のレビューやおすすめ本紹介、イギリス生活の記事を書いています!

C.L. Taylor "The Fear" あらすじ・レビュー

こんにちは!

今回は、C.L. Taylor "The Fear" という作品をご紹介します。

 

f:id:yuzubook:20210907205912j:plain


作品概要
著者について

C.L.テイラー

サンデー・タイムズ紙のベストセラー作家で、2019年秋のリチャード&ジュディ・ブッククラブに選ばれた『SLEEP』を含む、心をつかむサイコロジカル・スリラー8作品を執筆しています。彼女はウスターで生まれ、2014年にフルタイムで執筆活動を開始しました。現在はパートナーと息子と一緒にブリストルに住んでいます。

 

本の概要


・ISBN: 9780008118099
・出版年:2018年
・出版元:Avon
・ジャンル:心理スリラー、心理サスペンス
・ページ数:416ページ(ペーパーバック)

 

あらすじ

ルー・ワンズワースは、教師のマイク・ヒューズと一緒にフランスに逃げたとき、彼こそが自分の人生の愛だと思った。しかし、マイクは見かけと違い、彼女の人生をバラバラにしてしまったのだ。

32歳になったルーは、彼が10代のクロエ・メドウズと交際していることを知る。歴史を繰り返さないために、彼女は実家に戻って彼にダメージを与えることを決意する。

しかし、マイクは最悪の捕食者であり、ルーは彼を裁こうとするが、彼女が再び彼の獲物になる可能性があることは明らかだった...…。

 

感想

大好きなC.Lテイラーさんの作品を読みました。以前読んだ2作品が素晴らしかったので、こちらにも大きな期待をしていました。最初の一ページから最後の一行まで緊張感が続き、ずっと物語に引き込まれていました。

 

中盤でまずやや大きな衝撃があり、最後までどんな展開になるのだろうとずっと考えさせられました。この物語には様々な角度、紆余曲折、秘密と嘘がありました。不気味で、信じられないほどの中毒性があり、物事は必ずしも見かけ通りではないところに面白さがありました。

 

この作品は決して読みやすいものではありませんが、とても素晴らしい作品です。
C.L.Taylorさんは、肌の奥深くに入り込むような素晴らしいストーリーを紡ぎ出していることを改めて感じました。

※なお、この作品のなかには身体的・精神的な暴力のシーンが含まれます。また、メンタル面での問題などの描写も出てきます。苦手な方はご注意ください。

 

一言キャッチフレーズ

いくつもの恐怖と、最後に待ち受ける恐怖


5段階評価(おすすめ度)


※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。


★★★★☆(4/5)


最後までお読みいただき、ありがとうございました!