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Colin Dexter “The Daughters of Cain(Inspector Morse #11)” あらすじ・レビュー【洋書ミステリ・警察小説】

こんにちは!イギリス在住読書ブロガーのゆず(@ybook21)です!

今回は、Colin Dexter “The Daughters of Cain(Inspector Morse #11)” という作品をご紹介します。


作品概要
著者について

コリン・デクスター
「モース警部」の小説で知られるイギリスの犯罪作家である。2000年、文学への貢献が認められ、大英帝国勲章オフィシエを授与された。

 

本の概要

・ISBN:9780804113649
・出版年:1996年(初版は1994年)
・出版元: Fawcett
・ジャンル:ミステリ、警察小説
・ページ数:320ページ
・シリーズ:Inspector Morse #11

 

あらすじ

モース警視が殺人事件の捜査を引き継ぐのは、犯罪現場の予備調査(いつも劇的だが)の後、2度目である。血を見ずに済んだことを密かに喜びつつ、モースは忠実なルイスとともに、ウォルシー大学の故フェリックス・マクルーア博士を刺した犯人を探し出す。

 

オックスフォードの別の場所では、掃除婦、教師、身を売るの3人の女性が、長い間繰り広げられてきたドラマを演じている。マクルーアの死と娘たちとの間に驚くべきつながりがあることをモースが知るまでには、多くの頭脳労働と酒、そして少なからぬ苦悩が必要だった。

 

感想

モースシリーズもとうとう11作目まで読み進めてきました。

毎度のごとく面白いのですが、今作は特に人々の強い感情が意識されているなと感じました。モースのモテっぷりを見ると「本当に?」と現代の感覚からは思ってしまいますが、それでも彼には女性たちを惹きつける魅力があるのでしょう。

 

この作品のポイントは、凶器が見つからない、という点だと思います。終盤にこの謎が解け、事件に大きくかかわってくることになります。シリーズの中でも長めの作品かなと感じましたが、途中でだれることなく読むことができました。

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。

★★★★☆(4/5)

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!