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David Mark "Dead Pretty(DS Aector McAvoy #5)" あらすじ・レビュー【洋書ミステリ・警察小説】

こんにちは!イギリス在住読書ブロガーのゆず(@ybook21)です!

 

今回は、David Markさんの "Dead Pretty(DS Aector McAvoy #5)" という作品をご紹介します。

 

作品概要
著者について

デイヴィッド・マーク
ヨークシャー・ポスト紙の犯罪記者として、後に世界的ベストセラーとなるエークター・マカヴォイ刑事の小説の舞台となるハルの街を歩き、ジャーナリストとして15年以上の歳月を過ごす。彼の作品は、彼が取材した裁判に大きな影響を受けている。

 

本の概要

・ISBN:9781444798098
・出版年:2016年
・出版元:Mulholland
・ジャンル:警察小説、ミステリ
・ページ数:322ページ
・シリーズ:DS Aector McAvoy #5

 

あらすじ

ハンバーサイド警察殺人課のエクター・マカヴォイ刑事の同僚は、卑劣な男の殺人事件を解決しようと奮闘する一方で、過去に悩まされている。マカヴォイは、ハンナ・ケリーがイギリスの静かな田園地帯で姿を消してから9ヶ月が経ち、彼女が死んだのではなく、ただ行方不明になっただけだと納得することが難しくなってきた...…。特に、別の若い女性が残酷に殺害されているのを発見したときにはさらに。

 

マカヴォイが2人の女性の関係を探っている間、彼の上司であるトリッシュ・ファラオは自分自身の問題で頭がいっぱいだった。ハンバーサイド警察の偽証によって殺人の有罪判決を受けたルーベン・ホローが、冤罪訴訟で注目を浴びて出所したばかりで、ファラオの評判は危うい。しかし、自宅に侵入され、子供たちを脅かされた彼女は、自分の名声だけが危機にさらされているのではないことをすぐに知る。

 

事件が絡み合い、ファラオの行動が不安定になるにつれ、マカヴォイは、ハンナの運命を明らかにしなければならなくなる。

 

感想

以前、マーク・デイヴィッドさんの同シリーズの作品を読んだことがあったのですが、そのときと同じように、今作も人間心理への洞察と、それをうまく描き出す力が素晴らしいなと感じました。

 

軸となるのは2つの事件。容疑者も明らかなようで、しかしアリバイを含めた何かがしっくりこないまま捜査は進んでいきます。またその容疑者と、マカヴォイの上司・ファラオとの関係も何だか怪しいまま……というのが面白かったです。

 

事件の真相が明らかになったときは驚きました。本当に人のことはわからないですね。

 

5段階評価(おすすめ度)

※あくまで私の主観によるものですので、参考程度にお考えください。

 

★★★★☆(4/5)

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!